早いもので3日目も最後のアクト。ここEARTH STAGEのトリを務めるのはthe HIATUS! このステージの8日前に初の日本武道館ワンマン・ライヴを大成功させたばかりの彼らだが、開演早々“The Ivy”で幕張メッセの巨大な空間に展開するそのサウンドスケープは、単に「武道館よりも会場のキャパシティが広がったから」では説明がつかないほどに、さらに破格のスケール感とヴァイタリティに満ちて頭と身体に響いてくる。序盤は1st『Trash We'd Love』と2nd『ANOMALY』の楽曲を中心に披露、数万人のオーディエンスと魂のギアをがっちりと噛み合わせていく。この瞬間の充実感を少しでも強烈に感じようとするかのように、全身を弾ませながらアグレッシヴに歌を突き上げる細美武士(Vocal & Guitar)。そして、己の音を磨き続けてきた音楽集団が渾身の力で轟かせる、圧倒的な剛性としなやかさと訴求力を誇るサウンドスケープ……バンドというフォーマットが描き得るひとつの究極形が、彼らのステージでは確かに鳴り響いていた。

満場のEARTH STAGEを見渡す細美。そしてギターを持ち替えてアコースティック・ナンバーへ。細美の豊潤な歌とギターの調べが、masasucks(Guitar)/ウエノコウジ(Bass)/伊澤一葉(Keyboard)/柏倉隆史(Drums)と色鮮やかな音のタペストリーを描き出しながら、EARTH STAGEを包み込んでいく。そして今年3月にリリースされた4thアルバム『Keeper Of The Flame』収録の“Horse Riding”では、目映いばかりに美しいコーラスワークが、数万人のオーディエンスひとりひとりと共鳴し合い、至上の多幸感を生み出していく。「明日から声出なくなってもいいや。全力で歌って帰ります!」というコールとともに、さらに『Keeper Of The Flame』から披露されたのは“Thirst”。緻密に織り上げられたハイブリッドな音像を貫くように、細美の歌声がひときわ熱く激しいヴァイブをもって響き、巨大な空間に広がっていく。

終盤は再び『Trash We'd Love』『ANOMALY』の楽曲を畳み掛け、狂騒の彼方めがけてステージ/フロア一丸となって燃え盛るような熱烈なシンガロングの光景を繰り広げてみせたthe HIATUS。そして情熱に任せて熱く沸き返るオーディエンス。すべての音が止み、バンドが舞台を去った後も、アンコールを求めて鳴り止まない手拍子に応えて、5人が再びオン・ステージ。3日目の最後に鳴り渡った楽曲は“Waiting For The Sun”だった。ハイパーなテンションに満ちたアンサンブルを、ハンドマイクの細美があふれんばかりの躍動感で輝かせて……終了。「みんな、明日よい年越しを。飲み過ぎんなよ!」という細美の言葉が、3日目の終わりを爽快に彩っていた。(高橋智樹)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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