外は生憎の雨模様だが、幕張メッセは今日も熱い! COUNTDOWN JAPAN 14/15、2日目がスタートだ! COSMO STAGEのトップバッターはRO69JACK 14/15で優勝を勝ち取ったアーティスト、21g。千葉県を拠点に活動するバンドで平均年令18.5歳の4人組。田中HAIDY(Guitar&Vocal)とオオモリイッペイ(Bass)にいたっては現役高校生という若さだ。

田中のギターで始まった1曲目の“ヨツヤタリ・ハニーバニー”は、どこかミステリアスでひんやりとした世界観を持つ楽曲だが、伸びやかなメロディを持つサビでダイナミックに荒々しく心に迫ってきて実に爽快。

2曲目は力強いビートに乗って“ジエンド”へ。暴れるように動き回りながらオオモリと中村リョーマ(Guitar&Chorus)がプレイ。体にビシバシぶち当たってくるようなビートの弾丸。だけれどいわゆる四つ打ちダンスロックのムードとは異なる硬派なムードが魅力的。

田中の帽子から覗く前髪は顔半分を覆い隠すように伸びていて、そのクールな瞳も印象的だ。そんな佇まいからもわかるように、21gというバンドは女性ヴォーカルを擁しながら情念や私情というより静と動のトータルバランスや独自のアートフォームに基づいて音が鳴らされている感じがする。

最後に“果て、何をしようか?”が、ゆったり大切に鳴らされる。《世界の最後に雨が降る》なんて歌詞が切なく美しく、そしてこんな年末の雨の日にぴったりじゃないか。中村の雄弁なギターも激しく心をかき乱すように奏でられ、ちょっと立ち止まって自らの心の奥底と対話したくなるような、21gの音楽にはそんな力があった。メンバーがまだ現役高校生であるという若さなど売りにしなくていいほどの確固たる鳴らしたい色や絵を持っていることが、何より素晴らしいではないか。最後は田中のみがスポットに照らされて歌い終わり、彼らは活動拠点であるこの地で勝ち取った大きなステージに足跡を刻んだ。(上野三樹)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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