さあ、いよいよこの瞬間がやってきた。ここEARTH STAGEの新年カウントダウン・アクトはKREVA! ソロ活動を開始した2004年以降、COUNTDOWN JAPANには(06~08年に開催されていたCOUNTDOWN JAPAN WEST含め)毎回出演を果たしているKREVA。かつてCOUNTDOWN JAPAN 08/09 WESTでカウントアクトを務めたことはあるものの、ここ幕張メッセでは今回が初! ということで、岡雄三(B)/近田潔人(G)/柿崎洋一郎(Key)/白根佳尚(Dr)/熊井吾郎(DJ/MPC)といった生バンド編成のメンバーが居並ぶ舞台に意気揚々とオン・ステージして“パーティーはIZUKO?”でフロアに挑むKREVAはすでに気合い十分。「パーティーはIZUKO?」「ここだ!」のコール&レスポンスで会場の温度をぐいぐい高め、「パーティーはIZUKO? ……もちろん、COUNTDOWN JAPAN!」と宣言するKREVAに、大歓声が沸き返る!

そのまま“トランキライザー”のポップ感でオーディエンスを腰から揺らした後、「お待たせしました、KREVAです! よろしくお願いします。みんな、やっつんのDJ観に行くんだと思ってた(笑)。集まってくれてありがとう!」とフロアを沸かせるKREVA。「初めて観る人、2014のうちに俺のこと観れてよかったね! 昔から言うじゃん、『今年のKREVA、今年のうちに』って。だって来年の俺、ものすごい基準上がってるもん!」というMCに続くナンバーはもちろん“基準”! ヘヴィ&ハイパーなアンサンブルとともに、《違いがわかる男女が増えれば/未来は変わるちゃんと/俺は俺のファンと/それ以外も/まぁ 引き受ける》とヒップホップ・アーティスト/エンターテイナーとしての闘志を決然と歌い上げる姿が、フロアを感激で包んでいく。さらに“ストロングスタイル”で会場丸ごとがっつり震わせた後は、「終わっていくねえ、2014年がね……」としみじみ語りつつ、“瞬間speechless”“アグレッシ部”の「静かにアツくなる曲」で力強いシンガロングを呼び起こしてみせる。

「ちゃんと2014年にお別れを言わないといけないなと。『2014年、サヨナラ!』とか言おうか」と観客に呼びかけるKREVA。さらに「本当にお世話になったから、サヨナラ1回じゃ足りないかも! 2回言いたいかも!」と続けた言葉に、驚きと感激の声が沸き上がる。「というわけで……KICK THE CAN CREW!」というコールとともにLITTLE&MCUが登場、“sayonara sayonara”炸裂! 歓喜に沸き返るフロアが一面のジャンプとダンスに揺れる! 2人を送り出したところで、いよいよ新年カウントダウンへ。10、9、8……のカウントに合わせて舞台に火の玉が上がり、ゼロを指した瞬間、花火とキャノン砲がでっかく弾ける! そのまま新年1曲目“Na Na Na”へ突入してマッシヴな高揚感とシンガロングを描き出し、「あけましておめでとう!」と“OH YEAH”で一大パーティー空間を繰り広げていく。

「10周年イヤーの後半・2015年は、47都道府県ツアーに捧げたいと思います!」という宣誓から、ツアー・タイトル「UNDER THE MOON」にちなんで披露したのは、月を題材にした“ビコーズ”。横ノリのビート感にゆったり揺れるEARTH STAGEを見渡して、「いいね! みんな、横もイケるね!」と満足げなKREVA。「この音楽好きなみんなに、俺の全力が、どんな音色となって響くんでしょうか?」という言葉とともに放った最後の曲はメロウな名曲“音色”だった。奮い立つエンタテインメント精神が、2015年の幕開けを最高の形で飾ってくれた。ありがとうKREVA!(高橋智樹)



この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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