ASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文(Vo & G)のソロ名義での活動「Gotch」。今年の4月にソロアルバム『Can't Be Forever Young』をリリースし、全国ツアーを行うなどしていた彼がCOUNTDOWN JAPAN 14/15にやって来た。スタート時間となり、サポートのバンドメンバー達と共にステージに現れたゴッチを、観客の明るい歓声が迎える。そして、タンバリンを叩きながらまず歌い始めたのは“Humanoid Girl”。温かい肌触りのサウンドが心地よい。続いて“The Long Goodbye”。幸福感たっぷりのムードが、フロア全体に広がっていくのを感じた。

少しの間を挟み、スティックカウントで始まった“Lost”。ステージから届けられる歌声にすっかり酔いしれた観客は、恍惚の表情を浮かべながら静かに身体を揺らす。「どうも! 今日は“リライト”とか歌わないけど、最後まで楽しんで!」、ゴッチの挨拶の言葉を挟み、力強いビートを躍動させた“Can't Be Forever Young”。この曲の演奏が終わり、インターバルを迎えた時、大きな歓声が観客の間から上がった。「みんなありがとう。でも、ここに集まった人の数ほど、俺のソロのアルバム売れてないから(笑)」、ジョークを飛ばしつつ“Aspirin”へ。ゴッチの歌声が自ずと人々の間から起こった手拍子に彩られながら伸び伸びと響き渡る。続いて、「新しい曲をやります」という言葉を添えて“Baby, Don't Cry”。燻し銀のブルージーなギタープレイ、柔らかなコーラスに彩られた美しい曲であった。

メンバーのひとりひとりを誇らしげに紹介。「今日はありがとうございます。ここまで聴いた通り、緩い音楽なのでユラユラ楽しんでください。みなさん良いお年を」と言い、終盤に披露されたのは“Wonderland”と“A Girl in Love”。全曲を演奏し終えてゴッチとバンドメンバー達は一列となり、肩を組みながらお辞儀。彼らがステージから去った後も、暫くの間、瑞々しい余韻が会場内に漂っていた。(田中大)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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