さあ、COSMO STAGEには、「POP SCREAMO CORE」を掲げるANGRY FROG REBIRTHが登場だ。U(Vo.)が渾身のスクリームでタイトル・コールを投げ掛け、総勢5名の引き締まったヘヴィネスを叩き付ける狂騒のオープニング・ナンバーは“2step syndrome”だ。さっそく高らかなコーラスをオーディエンスに求める、手加減無しのパフォーマンスである。そして今年リリースしたフル・アルバムからは“ペケポン”、続いて“Funky”と裏打ちカッティングも絡めながら機動力の高いナンバーを畳み掛けて熱いダンスを誘い、芯の強いフックを備えたエモーショナルなメロディを放ち続ける。

「拳上げてくれ!」と呼び掛けて猛烈な勢いで転がり出す“SUNDAY SILENCE”は、池田直樹(Vo.Gu.)の高らかな歌声もクリアなままピークに到達し、それが「オーオー♪」とフロアを満たす歌声を導く。2014年にはバンド・メンバーの大きな変化もあったけれど、この2連砲ヴォーカルの力、そしてそれを存分に引き出す楽曲デザインは、1都1道2府43県ツアーを通して更なる成長を遂げている。「いやー、こんな大勢の前で演説するとは思わなかったわあ。今、かめはめ波撃ったらどうなるんやろう。それしか考えられへん」「ははは! たいへんなことになっとるやん」と昂ったまま言葉を交わす池田とU。そして視界一杯のタオル回しを巻き起こす“Bright foot”を経ると、一転してじっくりと詩情を語り聴かせる歌メロを2人が分かち合い、「一生、幕張でバカやれる人、手ぇ上げて! 降ろすんじゃねえぞ!」と伝えながらの“U&I”。美しい光景だ。

池田が「COUNTDOWN JAPANは、年を越すためだけのイヴェントではないと、俺は勝手に思っていて。そのココロは、みんなが今日、怪我もせず無事に帰って、また来年、この場所に来るためのカウントダウンだと思ってます! また会おうな!」と告げて大喝采を巻き起こすと、最後にはシングル曲“EMILY”で、その歌に触れる者にこそ強く変化・変革を求める。素晴らしいステージが終わってしまうのはとても寂しいものだが、その気持ちは再会する日のための約束のようなものなのだ。(小池宏和)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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