熱気渦巻くアクトの続いたGALAXY STAGEに涼やかな風を運んでくれたのが、Chara × 韻シストBANDだった。Charaのセルフカヴァーアルバム『JEWEL』で共演して以来、蜜月の関係が続く2組。開演時間。TAKU(Gt・Cho)、SHYOU(Ba・Cho)、TAROW-ONE(Dr・Cho)の楽器隊3人からなる韻シストBANDのほか、コーラス2名とサックス、キーボードを加えた総勢7名がスタンバイ。ドラムロールでCharaを迎え入れると、“やさしい気持ち”からライヴはスタートした。

「イエーイ。Chara、来たよ」と、ゆるく囁くと、続く“call me”では、クールなサックスのフレーズにCharaのラップが転がる。そして「今日はちょっと大きいParty(発音よく)会場ね。ここのPartyは横の運動もいいかなと思ってるわけなの」と言うと、韻シストのMCふたり=BASIとサッコンをスペシャルゲストに招集。韻シストの人気曲“一丁あがり”でコール&レスポンスをすると、そのまま“I don't know”につなぐ。あたたかな午後の陽ざしを思わせる柔らかいグルーヴに、BASIとサッコンのラップ、Charaの歌が絡み合った。曲ごとにくるくると表情を変えるCharaの歌声。“Junior Sweet”ではコーラス隊と共にソウルフルな歌声を披露して、彼女の礎にはブラックミュージックが強く根付いていることを改めて実感する。

「いいわね、フーフー言ってきましょ。私たち調子にのるわ」と、Chara。すると会場のそこかしこからフーフーの声が。そして、「私も新しい愛に出会ったので、すごくいい曲ができたの。大切に歌うわね」と披露された最新ナンバー“せつなくてごめんね” では、Charaの恋愛哲学が詰まった切ない歌が会場に沁み渡っていった。そして、ラストナンバーは“Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜”。色褪せない珠玉の名曲に誰もがうっとり聴き入っていた。(秦理絵)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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