COUNTDOWN JAPANには3年ぶりの登場。しかも今回はSPECIAL FORMATION SETということで、より一層期待が膨らむ。さらにBACK DROP BOMBは今年でバンド結成20周年を迎えた。つまりアニバーサリーイヤーの集大成とも言えるアクトが、ここ幕張で繰り広げられるのだ。

まずは総勢10名のバンドメンバーがASTRO ARENAに登場。もの凄い迫力。そして白川貴善(Vocal)と小島真史(Vocal)のツインボーカルは、まるで風神と雷神の如くステージ中央に陣取る。オープニングに投下されたのは“You Up Around”。ギター、ベース、ドラム、そしてホーン隊が1ミリの隙もなく組み立てる硬質なミクスチャーサウンドは、とにかく圧巻。序盤からオーディエンスのエモーションを鷲掴みしてくれるのだ。

中盤、ホーン隊が奏でるイントロでフロアから大きな歓声があがったのは名曲“ Flow (it’s like that)”。ストリートのクールネスをここまで見事に表現したナンバーはなかなか存在しない。続く“ PROGRESS”を挟み、ここからはライヴバンド、BDBの真骨頂が展開する。 “ Bounce It” 、そして“ Blazin’”は、もちろん1stフルアルバムにして超名盤『MICROMAXIMUM』からのナンバー。時の経過によってもまったく風化しないそのモダンさは、いかにこのバンドが先見性に優れ、そしてロックの本質を表現できるかを如実に証明したものだ。

「ラスト2曲、ありがとうございました」――MCらしいMCは白川のこの一言のみ。同じく『MICROMAXIMUM』から“Clap”、そしてスカとラウドが混在するこちらも大名曲“ Turn On The Light”でこの日のステージを締めくくったBDB。ミクスチャーロックのプライドを全身で感じることができた、最高のアクトであった。(徳山弘基)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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