COSMO STAGE 4番手にはTHE ORAL CIGARETTESが登場! 夏にはメジャーデビューを果たし、バンドにとって飛躍の年となった2014年を締めくくるアクトを目撃するべく、スタート前からたくさんの人が押し寄せた。「ただいまより! THE ORAL CIGARETTESの! COUNTDOWN JAPANにてベストアクト狙いに行きますの巻を始めたいと思います」とバンドのリズムに乗って山中拓也(Vo/Gt)が高らかに宣言すれば、雄々しく獰猛でいて、しかし同時に艶やかさ携えたグルーヴが渦を巻く。そして「幕張行こうぜー!」という山中の甲高い叫びもオーディエンスの着火剤となっているよう。フロアから大きな歓声が上がる。

“大魔王参上”ではおなじみ鈴木重伸(Gt)のリフやあきらかにあきら(Ba/Cho)の脚上げ奏法も炸裂だ。床がドカンドカンと揺れまくり、《大魔王参上》の合唱が響き渡ったところで「超楽しいありがとう! 後ろまで見えてるよ」と山中。それを受けてオーディエンスが彼に手を振れば、「お前らいいヤツか! ホンマに!」と笑顔を溢れさせた。「COUNTDOWN JAPANには去年も出させていただいて、2013年の俺らは俺らなりに一生懸命やったんです。でもステージ降りてからもっとできたなって思ったしホンマに悔しかったんです。だから今日ここにリベンジしに来ました」「ホンマはここに立つまでめちゃくちゃ怖かった。だけどこの景色見て一瞬でそんな不安吹っ飛びました! ありがとう!」。過去の悔しさも現在の喜びも素直に託した言葉に温かい拍手が贈られる。そしてキラーチューンで固めたというセットリスト後半へと突入するころには、いつのまにかフロアは超満員! 特に「このCOUNTDOWN JAPANにいるヒーローを信じますか?」という言葉から始まった“STARGET”では、常に上を目指してやまない彼らにしか表現できない輝きを放っていた。そして「俺らはCOSMOで留まるようなバンドじゃないからさ。来年もっとデッカい会場で会いましょう!」という宣言から「俺らの人生を変えた曲」=メジャーデビュー曲の“起死回生STORY”へ! 全身から感情を絞り出すように、むしろ身を削るように鳴らされるサウンド。ハンドクラップや合唱で応戦するオーディエンスーーバンドが持つロマンそのもののような風景が広がったのだった。(蜂須賀ちなみ)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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