さあ、ASTRO ARENAには、2014年にKO-TA(Gt)が正式加入し、晴れて4ピース・バンドとなったSWANKY DANKが登場だ。モーツァルトのブレイクビーツに乗って姿を見せると、KOJI (Vo&Bs)の伸びやかな歌声にYUICHI (Vo&Gt)のハーモニーが並走し、ブライトなサウンドで“misery”を放つ。のっけからオーディエンスに歌メロを預けてしまうほどの、ステージの上も下も無い信頼感が素晴らしい。「イエエイエエー、一緒に楽しんで行きましょう、ヨロシクー!」と告げながら、焦げつくようなアンサンブルを叩き付けるのは“DESTRUCTION”。このあたりはミニ・アルバム『Circles』からの選曲だ。

盟友バンドたちとのコンピ盤『BONEDS』に提供した“Remember me”をエモーショナルに放つと、YUICHIは「ここにいてくれて、本当にいてくれてありがとうな!」と感謝の言葉を投げ掛けながら「俺らの友達」と紹介してゲストを呼び込む。ここで披露されるのは、“Sink Like a Stone(feat. Hiro from MY FIRST STORY)”のスペシャルなライヴ再現だ。ハンド・マイクのHiroと、KOJIのヴォーカルが鮮やかなハーモニーを描き出し、そして激情をつかまえる。これぞコラボレーションの化学反応、という大熱演である。

そしてHiroを見送ると、来る1月21日リリースのニュー・アルバム『Magna Carta』からのリード曲“the answer”が、バンドの活動を見守るすべての人々に寄り添うようにして披露される。「ラスト1曲、感謝の思いを込めて、全身全霊でぶつけて行きます。行くよ!」と瞬く間に辿り着いてしまったクライマックスは、“Listen to the Radio”だ。有言実行、一層力強さを増すSHUN(Dr)のビートが3人を追い回し、メンバーが揃ってオーディエンスに大きなジャンプを促しながら、この熱いメロディのファスト・チューンを駆け抜けるのであった。(小池宏和)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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