sukekiyoに続いてASTRO ARENAに登場するのはGacharic Spin! 10月にベスト盤『ガチャっとBEST<2010−2014>』をリリースした彼女たちにとっては今回がCOUNTDOWN JAPAN初出演。この瞬間を待ち詫びたオーディエンスの熱気を、1号 まい(Performer)/2号 ありさ(Performer)のダンスがさらに煽り、F チョッパー KOGA(Bass.)、TOMO-ZO(Guitar.)、オレオレオナ(Vocal、Keyboard.)、はな(Vocal、Drums.)がその輪に加わったところで、“Never say never”のハイパー&ハイテンションなサウンドが炸裂! 凄腕プレイヤー4人の才気と表現力が奇跡のバランスで突っ走るアグレッシヴなアンサンブル。アレンジと演奏がエッジ感を増せば増すほど、楽曲全体のポップな爆発力が倍増していく、というGacharic Spinのマジカルな存在感が、ASTRO ARENAを途方もない高揚感で包んでいく。そこからさらに感情のギアを踏み込んで“爆弾娘(ボンバーガール)”へ! 曲終わりのありさのけん玉も見事に決まり、フロアが熱い拍手と歓声に沸いていく。
「私たちが全力エンタテインメント・ガールズ・バンド、Gacharic Spinです!」とフロアに呼びかけるのはF チョッパー KOGA。「今年1年、本当に大きく動いた1年でした。その終わりにこのCOUNTDOWN JAPANのステージに立てることを、うれしく思います! でも、来年、もっともっと大きな、素敵な景色を見たいと思います!」と言う言葉とともに、“JUICY BEATS”のハイブリッド&マッシヴなサウンドで会場の温度をぐいぐいと高め、TOMO-ZOのギター・ソロを挟んで流れ込んだ“ダンガンビート”ではオーディエンスの頭上にタオルが勢いよくぶん回る! パワフルで、エモーショナルで、エクストリームで、キャッチーで、触れた者すべての衝動を根底から震わせる――およそロックという表現に対する願望と理想のすべてを詰め込んだようなGacharic Spinの歌と音とパフォーマンスが、どこまでも痛快に観客の身体と心を揺さぶっていく。
持てるエネルギーと情熱のすべてをこのステージに注ぎ込むような、壮絶に熱くて楽しいアクトのラストを飾ったのは、来年2月にリリースするメジャー第1弾シングルから“赤裸ライアー”。6人揃って魂の号砲を撃ち上げるようなカラフルな爆音を残して……終了。来年5月には渋谷公会堂ワンマンも決定しているGacharic Spin。2015年のさらなる快進撃を予感させるには十分すぎるステージだった。(高橋智樹)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。