いよいよ大晦日、COUNTDOWN JAPAN 14/15最終日。ここGALAXY STAGEのトップバッターはSPECIAL OTHERS！ 大歓声を受けて舞台に現れた宮原 "TOYIN" 良太(Drums)／又吉 "SEGUN" 優也(Bass)／柳下 "DAYO" 武史(Guitar)／芹澤 "REMI" 優真(Keyboards)、まずはメッセいっぱいの熱気をかき混ぜるように、“BEN”のクールかつ獰猛なグルーヴをうねらせ、オーディエンスの身体と心をじっくりと揺さぶっていく。そして、宮原のソロ・パートを経て、4人のアンサンブルがさらに熱を増し、満場のGALAXY STAGEを目映い音の地平へと塗り替えてみせる。ほぼインストゥルメンタルのジャム・バンド・スタイルの音楽ではありながら、そのサウンドが描き出す祝祭感は何より、「触れる者を少しでも幸せへと近づけるヴァイブ」としてのスペアザ・ミュージックの在り方を雄弁に物語っている。
そんな4人のアンサンブルが、“AIMS”の晴れやかな旋律と楽曲でひときわ雄大なスケール感をもって響き渡り、一面のダンスとクラップを巻き起こしていく。激しくエレピを連打する芹澤＆フルアコのギターを駆使してエモーショナルなソロ・フレーズを奏でる柳下の姿に、フロアからうおおおっと喜びの声が沸き起こり、又吉＆宮原の繰り出すリズムが観る者すべての快楽中枢を震わせる。4人の卓越したプレイアビリティを重ね合わせたスリリングな演奏でもって、長尺なサウンドスケープの中に静寂も熱狂も盛り込んでみせたのは“beautiful world”。芹澤のエレピ・サウンドが時に夜空の星のようにきらめき、時に太陽風の如く激しく響き、GALAXY STAGEを色鮮やかに染め上げていく。
「年末ですねみなさん。楽しんでますか？ こんなに集まってくれてありがたいです！」と熱気あふれるオーディエンスに語りかける宮原。「ちゃんと大掃除しましたか？ 今年、新しい大掃除を編み出しました。『マイペース大掃除』。疲れたらすぐやめるんです(笑)」と続ける。「大掃除は年内に終わらせなきゃいけないっていうけど、ここにはそういう伝統を壊していこうっていうやつらが集まってるんだろう？ ロックだから！」とロックスター然として拳を掲げて煽る芹澤にフロアが沸く。「2014年は今日までですよ。悔いの残らないように楽しんでいってください！」という宮原の言葉に続けて鳴り響いたのは“Good Morning”。高純度の多幸感そのもののようなアクトで、最終日GALAXY STAGEの最高のオープニングを飾ってくれた。ありがとうSPECIAL OTHERS！（高橋智樹）
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号（1/30発売）」に封入！ 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
