2日目MOON STAGEのオープニングを飾ったのは矢沢洋子率いる異色のガールズバンドPIGGY BANKS。「豚の貯金箱」を意味する可愛らしいバンド名だが、その中身は、ソロアーティストとしても活躍中のkeme(G)、元GO!GO!7188のあっこ(B)、ロリータ18号のTO-BU(Dr)というパワフルな女子たちが集うスペシャルバンドだ。登場するや、矢沢が「イェーイ!!」と気合い十分のシャウト。kemeの歪んだギターとあっこの縦横無尽なベースラインが絡む“Give Me!!!”で幕を開けると、矢沢は積極的に客席を煽っていく。「はじめましての方がほとんどだと思います。私たちがPIGGY BANKSです。どんどん盛り上がっていきましょう。OK?」と勢いを殺さずに、“ROSY”。矢沢洋子名義の作品の中から疾走感のあるロックナンバーを立て続けに披露していく。

各々に確固たるキャリアと実力を持つメンバーが放つ骨太のロックンロールに隙はなし。ロックボーカリスト然とした矢沢の佇まいは堂々たるものだ。「今日雨が降ったのは私が極度の雨女だからだと思います(笑)」と、矢沢の暴露トークを挟みつつ、“アドレナリン”ではメンバー紹介の意味も込めたソロ回しをクールに決めた。カバー曲“One Way Or Another”では、矢沢がひらひたと水平に腕を泳がせる不思議なダンスを踊ると、最後のMC。「今日は本当にありがとうございました。2014年はもうちょっとで終わってしまいますが、2015年は楽しく生きていきましょう……よくわからないね(笑)」と少し照れながら、「“H♡NEY BUNNY”!!」と、力強くタイトルコール。ラストは4人の息の合ったプレイで締めくくった。来年はあちこちでライヴの予定が決まっているというPIGGY BANKS。女子たちの勢いは止まらない。(秦理絵)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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