貫禄のステージを見せたRHYMESTERの次も、百戦錬磨のヒップホップ・アクト。ビリビリと空気を震わせる重たいMPC SESSIONが轟くなか、LITTLEとMCUがステージに登場した。MCUはまさかの袴姿だ(一方、LITTLEはいつも通り)。のっけからふたりのラップが炸裂する“ULTRA-P”に、高くあげたお客さんの腕が一斉に上下する。そして《人生バラ色》と爽快にフロウする“La vie en Rose”まで続けると、「明けましておめでとう!」と、MCUは4時間ほど早い新年のあいさつ。LITTLEが「まだ明けてないですよ。まずは一歩ずつ……」と切り返すと、ふたりで「つ、ま、り……」と続けて、“STEP BY STEP”へ。心地好いトラックにのせて、伝えるべき言葉を丁寧に積み重ねていく。

それぞれ自己紹介をしつつ、「それは何なの?」とLITTLEが業を煮やしたように、相方の服装について質問。「奉行」と、真面目に応えるMCU。なんと仕事が終わってから自ら買いにいったという。そして、「今から2014年で一番かっこいいラップをするって、MCUが言ってるぜ」(LITTLE)、「言ってることは間違いない。俺たちは世界一、宇宙一かっこいいラップグループ!」(MCU)と、今夏リリースした“One Mic”と“アリとキリギリス”を連射。引き込まれるような斬新なトラックにのる、ふたりの攻撃的なラップはまさに有言実行のパフォーマンスだった。

そして最後のMC。初のアルバムリリースにはじまり、夏にはKICK THE CAN CREWでROCK IN JAPAN FESTIVAL1日目のトリを務めるなど、かつてないペースで活動した1年を振り返ると、「それも助走に過ぎない」とMCU。2015年春には2ndアルバムをリリースすることを発表したのだ! そこから、あの夏の日を思い起こすように“夏歌詩”を投下。最後はアッパーなサウンドに切なさも内包した“La La Like a Love Song”をブチ上げてライヴは幕を閉じた。 最後の最後まで、最新アルバムがかなりの自信作であると、念を押して去って行ったLITTLE。これは続報が楽しみだ!(秦理絵)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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