さあCOUNTDOWN JAPAN 14/15、EARTH STAGEに登場してくれるアーティストも、残すところあと数組。薄青いライトと歓声に包まれながら、ステージに登場したのはストレイテナー!
まずはナカヤマシンペイ(DRUMS)のドラムから始まり1曲目の“KILLER TUNE [Natural Born Killer Tune Mix]”で、グルーヴィな幕開け。天を指さして軽やかに飛び跳ねるオーディエンスも、日向秀和(BASS)が繰り出すベース・プレイに声を上げたりと、自由に楽しんでいる。
続く“The World Record”では、どっしりとしたスケール感のあるサウンドに「俺たちが世界記録を破るんだ」というメッセージを乗せて、ホリエアツシ(VOCAL&GUITAR&PIANO)と観客で雄叫びを上げあうような絶妙コミュニケーションも最高だ。彼らの爆音を体に浴びながら「オオーオオオー!」と歌いながら踊り狂えば、今年の嫌なことや辛かったことも忘れてしまいそう! 続く“Super Magical Illusion”でも更なる歓喜の渦を巻き起こす。
「ありがとう! 俺たちストレイテナーは大晦日にライヴをやるのはほんとに久しぶりです。大晦日のCOUNTDOWN JAPANがめちゃめちゃ盛り上がってるっていうのを聞いて、ほんとに来て良かったです。来年は羊年ということで、羊の歌を聴いてください」というホリエのMCで“羊の群れは丘を登る”へ。そして“シンデレラソング”が狂おしいほど激しく鳴り響く。《この世界で何よりも美しい夢/これだけは失いはしないから》という切ないフレーズがEARTH STAGEの温度を更に上げていく。そして9月にリリースされたシングル曲“冬の太陽”が、美しいコーラス・ワークと共にドラマチックに届けられた。
ホリエが鍵盤の前にスタンバイし、優しく真っ直ぐな歌声を響かせて始まったのは“シンクロ”。熱いだけじゃない、繊細でひたむきに歌を紡ぐストレイテナーも存分に堪能させてもらう。
そして10月にリリースされたアルバム『Behind The Scene』から“彩雲”を披露すると「Dragon AshのKjも『テナーの新譜、すげーいいよ』って色んなところで言ってくれて嬉しいです。音楽を愛してるみんなの顔を大晦日に見れたんで、来年も真剣に音楽を作っていきたいと思います、ありがとう」とホリエ。
ラストは弾丸のようなビートを携えた“From Noon Till Dawn”で、ストレイテナーとここに集まったオーディエンスの互いの音楽への愛を確かめ合うような熱いコミュニケーションが生まれた。緩急を付けたアレンジで熱演するメンバーと、その音が指し示すままにダイレクトな反応を見せる観客。ストレイテナーがずっとひたむきに鳴らしてきたロックへの熱意が、この光景を生んでいるのだ。「また来年も元気で会いましょう!」とホリエが言い、4人で肩を組んでおじぎをする姿に大歓声が沸き起こった。バンドがキャリアを重ね、こうしてひとつひとつの思い出深いステージを共に作ってくれることこそが私たち受け手にとっての希望である。(上野三樹)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。