お次は最終日のEARTH STAGE、唯一の女性アーティストとなるSuperfly! 可愛らしい小走りでステージに登場した越智志帆。1曲目の“Hi-Five”からステージを左右に歩き回りながらパワフルなハイトーン・ヴォイスを朗らかに響かせると、オーディエンスも明るく照らし出された光に満ちて、晴れやかに歌声と声援を送る。とても幸福感溢れる幕開けとなった。

「幕張ー! 盛り上がっていくよ、カモン!」の言葉を合図に“Alright!!”のイントロのギター・リフが鮮やかに鳴り響き、開放感のあるサビで志帆がソウルフルな歌声をEARTH STAGEいっぱいに轟かせる。するとオーディエンスも負けじと精一杯、声を張り上げた。最終日のお客さん、めちゃくちゃ元気だ!

「凄まじいお客さんの数! 久々にCOUNTDOWN JAPANに出させていただいて、ほんとに嬉しいです。1年の最後の日にこんなにたくさんのお客さんの前で歌えて、最高の1年だったなって、今、思いました。ありがとうございます! 全力で歌いたいと思います。みんな宜しくね!」

続く“Wildflower”では、ふんわりとどこまでも空に伸びていくようなメロディを丁寧に捕まえるかのように歌う志帆の姿が印象的だった。小柄な体で凄まじい存在感だ。そして「さあみんな、Superflyと一緒に踊るよ!」と声をかけると“Dancing On The Fire”へ。ネオン・カラーの照明とディスコ・ビートに乗って4万人のオーディエンスが左右に手をフリフリする様は壮観! すっかり熱気に包まれた中、「さあここからが本番!」と志帆が叫ぶと“タマシイレボリューション”で更なる高みへ! この人の、歌うために生まれてきたというような本能を感じさせる、まさに魂の歌声が大晦日のEARTH STAGEを大きく揺さぶる!

「新曲やりまーす!」と11月にリリースされたシングル曲“愛をからだに吹き込んで”では志帆がしなやかな体の動きと共に、どこまでも突き抜けていきそうな大きな歌を響かせ、この広い会場を覆い尽くす。そして彼女がマイクを客席に向けると、これまた大きな歌のカタマリが生まれた。「この曲はまだライヴでもあんまりやってなくて、今日初めてこんなにたくさんの人と歌ったんですけど……最強です!」とお褒めの言葉をいただくオーディエンス。

終盤、イントロが聴こえただけで大きな歓声が湧いたのは“愛をこめて花束を”。目の前に差し出された大きな花束のように美しく可憐な歌に、たちまち嬉しい気持ちで胸がいっぱいになった。もちろんここにいたみんなも思う存分に歌っていたわけだが「素晴らしい歌声をどうもありがとーう!」って、こっちの台詞ですから!!

「ラストはロックで締めたいと思います、みなさんシャウトしてくれますか?」と、ワイルド&ソウルなサウンドで“マニフェスト”へ。貫禄十分、自由自在の歌声と、ファンキーなブルースハープを披露しながら、ステージを動きまわってパワフルに客席を煽り続けてくれたSuperfly。ステージを去り際に長いお辞儀をしていた、その謙虚な姿もまた素敵だったのだ。(上野三樹)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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