時刻はすっかり深夜ながら、COUNTDOWN JAPAN 14/15はまだまだ熱い。前回(COUNTDOWN JAPAN 13/14)はMOON STAGEの新年カウントダウンを務めたPeople In The Boxが、2015年を迎えたばかりのGALAXY STAGEに登場! 波多野裕文(vocals/guitars)/福井健太(bass)/山口大吾(drums)が呼吸を合わせ、最新シングル『聖者たち』から“天国のアクシデント”の鋭利でダイナミックなアンサンブルを奏でた瞬間、豊潤な包容力と張りつめた緊迫感が渾然一体となった独特の空気感が、広大なホールを満たしていく。幻想的なメロディを歌い上げる波多野のやわらかな歌声と、緻密かつアグレッシヴに繰り広げられるサウンドスケープが交錯するその音世界に、誰もが魔法に魅入られたようにその演奏に身を委ねている。

「People In The Boxです。よろしくお願いします」という挨拶に続けて、ミニアルバム『Citizen Soul』(2012年)から“ニムロッド”を披露、さらに最新アルバム『Wall, Window』からの楽曲“翻訳機”へ。波多野の伸びやかな歌が、アルペジオの音の粒と乱反射し合い、決然としたビートとともに雄大な光景を描き出していく。山口が「いい時間になりましたね! 僕たちみたいなバンドが出さしてもらってますけどね、全然寝かせるつもりないんでよろしく!」とGALAXY STAGEのオーディエンスを煽ってみせる。ギターを置いた波多野が、鍵盤を奏でながら歌うのは、『Wall, Window』の“もう大丈夫”。メランコリックなピアノの響きと《もう大丈夫》のリフレインが、強靭なビートと一丸となって、抗い難いグルーヴを生み出していく。そのままエレピの調べとともに“土曜日 / 待合室”(『Ghost Apple』2009年)へ……と清冽な楽曲を聴かせたところで「ありがとぅー! 新年一発目か、仕事納めか、よくわかんない時間帯ですけどね。元気ですか? 僕たちも元気です。ギンギンでございます!」と山口。このサウンドとMCのギャップも、彼らのライヴ空間では心地好く響く。さらに「最後まで全力でぶっ殺しにいくんで! よろしく!」と山口が煽り、沸き立つ衝動と情熱を精緻かつ冷徹な音のピースに置き換えながら、“聖者たち”では赤黒いミステリアスな風景を展開し、“ヨーロッパ”では悠久のイマジネーションの断片を観る者すべての脳裏に映し出して……終了。3人がその歌と音だけで描き出すスケール感が、GALAXY STAGEを圧倒した、珠玉のアクトだった。(高橋智樹)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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