ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014で、約1年半ぶりに復活したチャットモンチー。あの時は、橋本絵莉子、福岡晃子と一緒にサポートメンバーの恒岡章(Dr/Hi-STANDARD、CUBISMO GRAFICO FIVE)、下村亮介(Key/the chef cooks me)もステージに現れてびっくりしたが、今日は一体どうなるのか? スタート時間となり、流れ始めたシンセサイザーの打ち込みサウンド。ステージ上にまず登場したのは、赤色と白色の大きな旗を担いでいる橋本と福岡だった。彼女達がハンドマイク体勢でトラックに合わせて歌い始めたのは、なんといきなりの新曲“ぜんぶカン”。楽器は演奏せず、ステージ上を巡りながらラッパーのように歌声を響かせる。新境地のスタイルを感じさせるナンバーであった……という場面を経て、恒岡と下村が合流。4人による演奏へと突入した。

福岡が「さっきやったあれなあ、新曲やねん。まだ出しどころきまっていないけど(笑)。来年10周年ということで、気合い入っていますよ。では、そんな10年やって来た私たちの懐かしい曲を聴いてください」などと言いつつ“真夜中遊園地”など、懐かしいナンバーを奏でたり、お馴染みの“シャングリラ”も飛び出したり。CDも含めて何度も聴いたことがある曲達も、この4人で奏でるとまた一味違う華やかさを帯びていた。

ラスト2曲を演奏する直前のインターバルでのこと。下村と恒岡に「一緒にやってみてどうでした?」と問いかけた彼女達。「幸せでした」、恒岡は心底実感のこもった一言。下村は「大変でした。でも、たくさん楽しいレコーディングをさせてもらって。大きなライヴもさせてもらって。1個1個、ふたりが進むのを見て感動しました」。そして、その言葉を受けて胸がいっぱいになっている様子の彼女達に、「ふたりはどうだったの?」という質問が返されたのであった。「大変なこともあったけど、楽しくて。嬉しいこともいっぱいで。最高でした」(橋本)「わたしはリーダーが最高ならば最高でした」(福岡)……交わされていたこの会話からも、ステージ上の4人が噛み締めている充実感が伝わって来た。

チャットモンチーは来年10周年(結成15周年)。元旦に重大発表があるということが、ライヴ中のMCでも改めて告げられていたが、楽しみ! 2015年のチャトモンチーへのワクワクも大いに高まるライヴであった。(田中大)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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