地鳴りのようなものすごい歓声に出迎えられたTAKUMA(Vo・G)、NAOKI(B・Vo)、KOUICHI(Dr・Cho)。そして3人が全力で放ったサウンドは、集まった人々の期待に対して倍返しするくらいの熱量であった。オープニングを飾った“JUNGLES”によって、みるみる内に激しく揺らいだEARTH STAGE。かけ声を上げながら飛び跳ね続ける観客で満たされたフロアは、油が煮えたぎる天ぷら鍋のような様相を呈している。そんな熱気をさらにエスカレートさせたのが“RIVER”。猛烈なシンガロングでビリビリ震える会場内は、純度100%の興奮で包まれていた。

凄まじいタテノリを巻き起こした“STONE COLD BREAK”の後に迎えた最初のインターバル。「でっかいところだろうが、ライヴハウスだろうが、野外だろうが、お前らが人見知りだろうが、社交的だろうが知ったこっちゃない。お前らならやれると信じている。お前ら信じていいですか? 楽しませてもらいます!」、TAKUMAが叫んでスタートしたのは、なんとHi-STANDARDの“Stay Gold”。前のめりのテンションで、実に楽しそうに演奏されたこの曲は、我々にもワクワクを目一杯に届けてくれた。

TAKUMAがグッとくる言葉を添えて届けた“蜃気楼”がとても印象深い。「ライヴ、音楽、ロック。バンドマン達が、歌い手達が、『今日は嫌なこと、悲しいこと忘れていってくれよ』って言うけれど……俺も言うよ。俺もそう思っている。でもな。嫌なこと悲しいこと忘れさせてくれるのも、音楽、ライヴの素晴らしさやけれど、嫌なこと辛いこと、思い出したくないことと勇気を持って向かい合わせてくれるのも音楽だと思います。音楽の力を借りて向き合うのもいいと思います」。この言葉を噛み締めながら聴いたこの曲は、いつにも増して沁みた。

“1sec.”と“その向こうへ”が連発された終盤は、汗と咆哮と笑顔まみれのジャンプ天国。そしてラストは“goes on”。最高のエンディングを迎え、3人はステージを去っていった。(田中大)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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