MOON STAGEの3番手として登場するのは藍坊主! 昨年と同じくサポート・キーボードを加えた5人編成でオン・ステージ。BUZZ THE BEARSが呼び起こした熱気をさらに高次元の高揚感へとつなげるように冒頭から鳴らした“鞄の中、心の中”のエモーショナルな響きとhozzy(Vocal)の熱唱に、ひと回り大きくなったMOON STAGE満場の観客の頭上に拳が突き上がり、空気がびりびりと震えていく。“伝言”を喉も裂けよとばかりのテンションで歌い上げるhozzyのヴォーカルと、田中 ユウイチ(Guitar)/藤森 真一(Bass)/渡辺 拓郎(Drums)のソリッド&ダイナミックなアンサンブルがせめぎ合い絡み合いながら、MOON STAGEを一歩また一歩と熱狂の頂へと導いていく。

「こんなに早い時間に、月の裏側にいる人々がたくさん集まってくれて、月面人としてうれしく思ってます!」と語りかける田中のMCに続けて、“ホタル”の清冽なバンド・サウンドがピアノの響きとともに凛とした風景を描き出していく。そして、「最近やってなかった曲を、今年最後なんでやらしてもらおうと思います。もう10年ぐらい前の曲ですが……」というhozzyの言葉に続けて鳴り渡ったのは“ウズラ”。晴れやかなサウンドスケープ&祝祭感そのもののような歌に応えるように、フロアにジャンプとクラップの輪が広がっていく。

「2014年はいい曲もたくさんできて、熱いお客さんの前でライヴができて、2年半ぶりにフルアルバムもできて、最高の1年でした。というわけで、今年最後のライヴは、今年最高のライヴになるように準備してきました!」と意気揚々と呼びかける藤森。続けてのナンバーは、12月10日にリリースされたばかりの最新7thアルバム『ココーノ』から“バタフライ”。《バタフライ あなたは 世界で たった一人だ/誰にも 奪えないぜ 君だけの羽》……至高のメロディを渾身の熱演と奮い立つ魂で花開かせるかのようなアグレッシヴなアクトに、MOON STAGEがさらに激しく揺れていく。「貴重な時間を藍坊主に割いてくれて、本当にありがとうございました! 最後の1曲に、10曲分ぶち込んでいくんで! いくぜーー!」というhozzyの言葉とともに流れ込んだラスト・ナンバーは“忘れないで”。持てるエネルギーの限りをこの場所で炸裂させていくようなhozzyの絶唱に応えて、高らかな拍手喝采が広がっていった。(高橋智樹)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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