COUNTDOWN JAPAN 14/15最終日・EARTH STAGEの3番手として登場するのは、9年連続COUNTDOWN JAPAN出演&7年連続EARTH STAGE出演のBase Ball Bear! 大晦日の幕張メッセをいきなり真夏の陽光のような爽快な高揚感で包んでみせたのは“changes”! 小出祐介(G&Vo)&湯浅将平(G)の清冽なギター・サウンドと小出&関根史織(B&Cho)のコーラス・ワークが広大な空間を目映く染め上げ、堀之内大介(Dr&Cho)のタイトなビートが胸の空くような加速感を描き出していく。そのまま続けて“17才”の晴れやかな歌とサウンドで満場のクラップを巻き起こし、「COUNTDOWN JAPAN、Base Ball Bearの回にお越しくださいまして、誠にありがとうございます!」と語りかける小出に、熱い拍手喝采が沸き上がる。

「2014年、僕らもバンド的にもいろいろありましたし。僕的にも30歳を迎えたりして。『青春バンド』なんて言われてた僕らですけど、来年は落ち着いていきたいなと(笑)」とこの1年を回想する小出。「2014年、失恋された方とかもいらっしゃるんじゃないかと思うんですけど。だけど、みなさんここに来て、音楽を楽しんでるわけじゃないですか。ってことは、そんなに落ち込んでないんじゃないかと。その気持ち、当ててみましょうか?……そんなに好きじゃなかったんじゃないですか?」というMCに続けて流れ込んだのはもちろん、今年6月にリリースした最新アルバム『二十九歳』の“そんなに好きじゃなかった”。シニカル&センチメンタルな恋心を歌い上げるロック・ソングを、ハード・ロックばりにダイナミックな湯浅のギター・ソロがポップの異次元へと導いていく。「……とかなんとか言っちゃって、いつまで経っても僕はモテたいと思ってるんですけどね!」という言葉とともに放った岡村靖幸との共作曲“愛はおしゃれじゃない”ではハンドウェーブがEARTH STAGEを埋め尽くし、“ドラマチック”の瑞々しい歌声とサウンドスケープが一面のジャンプとダンスを呼び起こしていく。

「幕張! いくぞ!」という堀之内のシャウトからは再び『二十九歳』のロック・モードへ突入。“UNDER THE STAR LIGHT”のハード・エッジなバンド・アンサンブルが、湯浅の超速タッピングが、そして小出の鮮烈な熱唱が、数万人規模のオーディエンスをがっつり揺らしていく。熱いアクトのラストを飾ったのは“PERFECT BLUE”。《Boy meets girl それがすべて 君がいて僕がいた日々はきっと 永遠の瞬間》……ベボベの世界観を自ら言い当てたような蒼さに満ちたフレーズが、アグレッシヴで力強いサウンドとともに響き渡っていった。(高橋智樹)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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