COUNTDOWN JAPAN 14/15もいよいよ最終日。片平実(Getting Better)のDJで幕を開けたASTRO ARENAに、続いて登場するのはクラブ・シーンとロック・シーンをシームレスに行き来するAli&とJUNのエレクトロ・デュオ、80KIDZ。今回はバンド・セットでのステージとなり、Mop of HeadのGeorge(Key)ほか、ドラム、ベースをサポートに迎えて、強靭な人力ダンス・ビートとエレクトロ・サウンドによるダイナミックなライヴとなった。

大きな歓声のなか、まずは超骨太なバンド・アンサンブルの2曲“Egyptian Raver”、そして“Venge”で、フロアを揺らせる。豪快なドラミングに、ノイジーでエキゾチックなギター・リフにメロディアスなベース・ラインが映える“Egyptian Raver”。骨太なブリティッシュ・ロックを思わせる“Venge”。オールドスクールなハードロックの野性味と、現代的なダンス・ミュージックの獰猛かつシャープな機能性とが、がっぷり四つとなってフロアを襲う。熱風吹き荒れるようなオープニングに、オーディエンスがガッツポーズする。

疾走感のある8ビートのギター・ロック・ナンバー“Tourbo Town”で踊り、バッキバキに攻撃的なエレクトロ・サウンドを生のドラム&ベースでフィジカルにアップデートした“Sting”で大きく手拍子を求めると、フロアはますますヒートアップ。誰からともなく雄叫びが上がった。

9月にリリースした4thフルアルバム『FACE』の曲を中心にしたセットリストとなった今回。続く2曲では、ゲスト・ヴォーカルが登場。カラフルな80’S風ダンス・ポップ“Don’t Wait Up”では、Dominika (Andersons)が透明感あふれる歌声を響かせ、“I Got a Feeling”ではNariaki Obukuro(N.O.R.K.)がソウルフルなヴォーカルでオーディエンスを魅了。ラストは、アルバムのタイトル曲であるミディアムなロック・チューン“Face”の、シンセとギターのユニゾンによるサイケデリックなループで、心地好くチルアウト。ASTRO ARENAを眩い夢の中へと連れていった。(吉羽 さおり)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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