1日目GALAXY STAGEのラストを飾るのは、歓喜と狂騒の伝道師=the telephones! だが、開演前からオーディエンスの間には期待感と同時に拭い難い緊迫感も漂っている。それもそのはず、結成10周年となる来年=2015年の活動について「10周年イヤー以降、無期限活動休止」という重大発表がアナウンスされたばかりだからだ。しかし、開演SEが鳴り響き、GALAXY STAGEをミラーボールが目映く染め上げる中、「2年ぶりに帰ってきたぜ、COUNTDOWN JAPAN! 俺たちにとっても、みんなにとっても、忘れられない最高の夜になるぜ! やることはただひとつ。猿のように、猿のように踊ろうぜ! すごい景色を見せてくれよ、みんな!」という石毛 輝(VOX / GUITAR / SYNTHESIZER)のコールとともに“Monkey Discooooooo”へ流れ込むと、ステージもフロアもブレーキが壊れた熱狂空間へと塗り替わる!

「踊ろうぜ幕張!」という石毛の煽りから、“HABANERO”で一面のハイジャンプ天国を描き出し、ノブこと岡本 伸明(SYNTHSIZER / COWBELL / CHORUS)のハイテンション&壮麗なシンセ・サウンドきらめく“It’s Alright To Dance(Yes!!! Happy Monday!!!)”がオーディエンスをロックとダンスの彼方へと導いていく。「やっぱすごいね、COUNTDOWN JAPAN。しかも広くなったなGALAXY!」と石毛。そして、改めて自分たちの結成10周年イヤー=2015年について語る。「結成記念日である5月21日に、日本武道館でワンマンをやります! 『うるせえよ!』と言われてもDISCOと叫び続けた俺たちの、10年の集大成です。そして、2015年をもって、無期限の活動休止に入ります。でも、俺たちはこんな感じです!」という言葉に、オーディエンスが静かに聞き入っている。「ちょっとしんみりしたね……でも、今日はロック・フェス! 悲しみもロックで吹っ飛ばそうぜ!」と叫び上げた石毛の言葉に続けて“I Hate DISCOOOOOOO!!!!”炸裂! GALAXY STAGE狭しと吹き荒れるウォーオーオーの歌声の嵐が、メッセをびりびりと震わせていく。最高だ。

長島 涼平(BASS / CHORUS)&松本 誠治(DRUMS)の躍動感あふれる“Hyper Jump”のビート感に応えて熱く沸き返るジャンプとクラップ。ノブのダンス指南(?)に合わせて踊り回る満場の観客を“Don’t Stop The Move, Keep On Dancing!!!”で一面のシンガロングとハンドウェーブへと導いていく。「年末に何の意味もなく、でも意味のあるDISCOを、みんなで叫ぼうぜ! 人生で一番でっかい声で頼む!」という石毛のコールから、会場一丸の「We are DISCO!!!」コール&レスポンスをばっちりキメた後、「魂込めて、ここにいるひとりひとりを、DISCOにしようぜ!」と最後の“Urban Disco”で「I am DISCO!!!」の大合唱を巻き起こして大団円!

「お前が言うなって話だけど……好きなバンドがあったら、時間がある限り観に行ってください。そして5月21日、俺たちのDISCOの向こう側の答えを確かめに、ぜひ武道館に観に来てください!」。アンコールで石毛はそう語っていた。ありったけの愛とDISCOをこめた、正真正銘のラスト・ナンバーは“Love&DISCO”! DISCOという言葉にダンスもロックもパンクも過積載しながら、渾身の力で撃ち放ってきたthe telephones。そんな彼らだからこそ生み出せる至福の風景が、この瞬間には確かに広がっていた。4人で手を取り合って一礼する姿に、惜しみない拍手喝采が広がっていた。(高橋智樹)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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