「いけるかー!」という挨拶代わりの煽りを合図に、宇宙まおがサポートのバンドメンバーたちと一緒にスタートさせた1曲目は“つま先”。赤いエレキギターを刻み、スタンドマイクに向かって身体を揺らしながら歌う姿が眩しい。続いて2曲目“かわいい人”。ボディーが大きめのアコースティックギターに持ち替えた彼女は、観客の手拍子を元気いっぱいに促す。実に爽やかなオープニングの2曲であった。

「楽しんでますか? みなさんと一緒に歌って、踊ってハッピーな1日を過ごそうと思います。付き合ってくれますか? まだまだ元気ですよね?」、我々に呼びかけてギターを外した宇宙まお。手にしたタンバリンを叩き、“あの子がすき”を歌いながら軽快にステップを踏む姿が、観客のダンス衝動をますます加速させる。「大きい声を出せるか? 私に続いて《あの子がすき》って、大きな声を出してください」という呼びかけによって始まったコール&レスポンスは、「ロックがすき」や「COUNTDOWN JAPANがすき」にも変化。心地よい一体感が広がっていった。

「2014年、いろいろありましたね。わたしもいろいろありました。今年はフルアルバムを出して。水戸ホーリーホックというサッカーチームの応援ソングも作りました。その曲はみなさんのことを応援する曲でもあります。今年頑張ったことが来年、実を結ぶといいですよね。来年も一緒に頑張りましょう」という言葉を添えて“無限の力”。そして、「これも今年作った曲。簡単に言うと『おいしいごはんが全て解決する』っていう歌。大変な時は、友だちとかを誘って一緒にごはんを食べたりしてください。わたし、餃子大好きなんだけど(笑)。明日を前向きに生きていけるように。来年もおいしいごはんを食べて頑張りましょう」と語り、ラストにアコースティックギターの弾き語りで届けたのは“おいしいごはん”。ほのぼのとした安らぎを感じるライヴであった。(田中大)



この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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