メンバー自ら行なったサウンドチェックの時点で、早くも盛り上げていたSilent Siren。正式なスタート時間となり、SEの音に包まれながらすぅ(Vo.&Gt.)、ひなんちゅ(Dr.)、あいにゃん(Ba.)、ゆかるん(Key.)が登場すると、大きな歓声が起こった。メンバーの名前を呼ぶ人々の声がとても熱い。そして、「盛り上がって行きましょう!」という挨拶を合図に、1曲目“爽快ロック”がスタートした。まさしくタイトル通り、爽快感の塊とも言うべきサウンドが放たれ、観客は掲げた腕を全力で揺らしながら踊り始める。ウキウキした興奮に満ちたオープニングであった。
「改めましてこんにちは。Silent Sirenです。今日は集まってくれて本当にありがとう! 最高のステージにするので、思いっきり声出して行きましょう。年末ですけど夏にしようと思います」、すぅが呼びかけて2曲目“ビーサン”へ。明るいシンガロング、掛け声を誘うポイントを随所に盛り込んだこの曲は、フロアの後方までをグイグイ巻き込んでいた。続いて、躍動感溢れるサウンドで裏打ちしつつ甘酸っぱいメロディをじっくり届けた“KAKUMEI”。激しい手拍子で会場内をビリビリと震わせた“BANG!BANG!BANG!”も披露され、観客は大喜びであった。
「今日は数あるステージからここを選んでくれてありがとう。ずっとCOUNTDOWN JAPANに出るのが夢で、毎年、ずっと欠かさず観に来ていたんです。念願叶って、ここでライブが出来て、とても嬉しいです。わたしたちは来年の1月17日、ツアーファイナルで武道館公演が決定しています。ソールドアウトですが追加席があるので、今日観て気に入った人がいたら、遊びに来てくれたら嬉しいです。じゃあ、どのタオルでもいいので、思いっきり回して盛り上がりましょう!」という言葉と共になだれ込んだ“ぐるぐるワンダーランド”。フロアの全面で様々なアーティストグッズの色とりどりのタオルが回転する様が壮観! 幅広い音楽ファンが楽しい空間を共有する音楽フェスの理想が、完璧に実現していた。全曲を演奏し終えると、笑顔を輝かせて手を振ったメンバーたち。清々しい興奮が広がるひと時であった。(田中大)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。