いよいよCOSMO STAGEも残すところ2アクト。赤裸々な歌で心のド真ん中を射抜くシンガーソングライター=竹原ピストル、野狐禅としての出演以来実に10年ぶり&ソロ名義では初のCOUNTDOWN JAPAN出演が実現! ギター:曽根巧をはじめベース/ドラム/キーボードを従えたバンド・スタイルの「竹原ピストル(ズ)」としてオン・ステージした竹原、「あけましておめでとうございます、竹原ピストル(ズ)といいます。ありがとうございます! いきなり所変わって、になってしまうんですが……」という前置きから披露した、昨年10月にリリースした最新アルバム『BEST BOUT』の“LIVE IN 和歌山”の《薬づけでも生きろ/どうせ人間 誰もがなんらかづけで生きているんだ 大差ねぇよ》という絶唱で、いきなりCOSMO STAGEを圧倒。新年を迎えたばかりの祝祭空間を魂の戦場へと塗り替えてみせる。

『BEST BOUT』の楽曲を中心としつつ、その歌とヴァイブでびりびりと空気を震わせていく竹原。このステージに立つ充実感を語りつつ、「でも、調子こいて『センキュー幕張!』なんてこと言い出したら、遠慮なく殴り殺してください!」とオーディエンスに迫るその佇まいからは、歌のひとつひとつを命懸けの真剣勝負として挑み続ける竹原ピストルという歌い手の在り方がリアルに滲んでくる。そして、竹原の才能を高く評価しチャンスを与えてくれたダウンタウン・松本人志への感謝と誓いをこめた“俺のアディダス~人としての志~”の滋味あふれるメロディを、渾身の想いと力をこめて歌い上げていく。さまざまなジャンルやスタイルに秀でたアーティストが集結するCOUNTDOWN JAPANにあって、歌ひとつ身ひとつで触れる者の心を震わせる熱量とヴァイタリティにおいては、竹原は間違いなくトップクラスだ。

《カウント10だけは、自分の諦めが数えるものだ。》《どんなに打ちのめされようとも、絶対にカウント10を数えるな。》と死に物狂いの決意を突き上げた“カウント10”が、オーディエンスの身体と心に強烈に染み渡る。最後は『ROUTE to ROOTS』(2012年)から“みんな〜、やってるか!”。パワフルなビート感に満ちた歌と楽曲が、バンド・サウンドと一丸となって、目の眩むような加速感を生み出していく……竹原とバンド・メンバーが去った後も、アンコールを求める手拍子がいつまでも続いていた。(高橋智樹)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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