今年PARK STAGEのトリに大抜擢されたアルカラ。リハで持ち曲を途中からX JAPANの“紅”バージョンに切り替えてプレイするなど、開演前からお楽しみ満載。「そのまま始めたいと思います」と稲村太佑(Vo/G)が言い、いきなり本編へ。“チクショー”、“キャッチーを科学する”を畳み掛け、初っ端から熱い交歓風景を生み出す。続けて、ユニークな歌詞とメロディでロックの常識を蹴破るような“おうさまと機関車”をプレイする。「俺たちはまだまだ夢見る途中や!」と稲村が叫び、“夢見る少女でいたい。”、そして“アブノーマルが足りない”を立て続けに披露した。途中で稲村が「おい、ひたちなか! レゲエ・バージョンでやっちゃっていいですか?」と問いかけ、まったりしたリズムに切り替える奇想天外な発想にも驚いた。
そして「ロッキンジャパン15周年、30周年になっても俺らはステージに立ってるから。ロッキンが30年以上続きますように」と稲村が熱く語りかけ、“ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト”を放つ。伸びやかなヴォーカルがPARK STAGEを覆い尽くす様がひたすら感動的だった。曲の最後に稲村が「(ROCK IN JAPAN FESTIVALが)30年以上続くように、30回締めで行きましょう!」と呼びかけで、観客を巻き込んで盛大なクラップが鳴り響いた。予定外のアンコールでは稲村が女装姿で登場し、“交差点”を追加する。ここでも途中でLUNA SEAバージョンに切り替え、遊び心を遺憾なく発揮。PARK STAGEに集まったすべての観客の胃袋を満たし、アルカラはステージを去った。(荒金良介)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。