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DJ JIN(DJ/ Produce)がスタンバイし、突然流れ始めた“After The Last -Intro-”。生々しく躍動するビートが、フロアにいる我々のワクワクを加速する。そしてついに宇多丸(Rap)とMummy-D(Rap/ Produce)もマイクを片手に登場! 「おまんたせしました。ここを選んでくれてありがとう! その選択は間違いない」という宇多丸の言葉を合図に“The Choice Is Yours”がスタートした。濃厚なメッセージと絶妙なライミングを融合させたラップが、集まったひとりひとりの身体をビリビリ震わす。こんな刺激を浴びてジッとしていられる人類なんてこの世にいるはずもない。BUZZ STAGE一帯は、瞬く間に超常現象級の熱い興奮に包まれた。続いて、「BUZZ STAGEをチョイスして頂いたわけですからさらっと、さり気なく新曲を」と言って“Still Changing”。ファンキーに躍動するビート、切れ味抜群の2人のラップにゾクゾク! 予告通りさらっと終わったのだが、「『Still Changing』、つまり『いつまでも変わらず変わり続ける』。俺たちのことさ。新曲はここまでしか出来てない。だからリリースされるタイミングでリリックが全て変わる可能性がある」という言葉を宇多丸が添えると、お客さんたちの間から熱い歓声が上がった。

DJ JINの華麗なターンテーブルさばきが炸裂。ヒップホップシーンを突っ走り続けてきた3人のプライドが鮮やかに示された“ライムスターイズインザハウス”。鼓膜に食い込み続けるビートが猛烈にスリリングだった“into the night”。スピード感溢れるラップが人々のアドレナリン分泌を容赦なく加速した“ゆめのしま”……曲が飛び出す毎に、会場内に漂う熱気は天井知らずに上昇していった。そして、ラストに披露されたのは“ONCE AGAIN”。ステージ上の3人とお客さんが掲げた人差し指が一斉に揺れるのが美しい。結成25周年を経てさらに前進しようとする彼らの意思が伝わって来ると同時に、ステージを見守る我々の闘志にもメラメラ火を点けてくれる素晴らしいクライマックスとなった。

「BUZZ STAGEに集まってくれた最高のろくでなしたちに感謝します。来年は思いっきり新しいヴァージョンのRHYMESTERをお届けに参ります!」と宇多丸が力強く宣言。Mummy-Dは「良い夏を!」とお客さんたちに呼びかけ、DJ JINはとびっきりの笑顔を浮かべて颯爽と去っていく。彼らの別名「キング・オブ・ステージ」の意味をとことん実感したライヴであった。(田中大)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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