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夕暮れ時に差しかかったPARK STAGEには、3年ぶりのROCK IN JAPAN FESTIVAL参戦となるGalileo Galileiが登場。「今日はよろしく」という尾崎雄貴(Vocal, Guitar, Synthesizer & Programming)の短い挨拶から“夏空”に突入すると、骨太なサウンドが支えるダイナミックなアンサンブルが、オレンジがかった夏空にまっすぐと飛翔していく。尾崎和樹(Drum, Guitar, Percussion, Rhythm Machine, Synthesizer & Programming)の激烈ビートと佐孝仁司(Bass, Guitar, Synthesizer & Programming)の極太ベースが冴えわたる“明日へ”では、希望と祈りに満ちた熱っぽい歌がオーディエンスの心に染み渡る。最近のガリレオの基本フォーマットとなっている、サポート・ギターとキーボードを加えた5人編成で放たれる分厚いグルーヴは、物語性溢れる歌詞が綴られる“老人と海”でも一向に衰えることはなかった。

「すごい楽しいです。Galileo Galileiは超久しぶりの音源を10月1日に出します。『See More Glass』という渾身のミニ・アルバムです。それを引っ提げた全国ツアーもやるので、ぜひ足を運んでくれたら嬉しいです」という雄貴の礼儀正しいMCを経て披露されたのは、そのミニ・アルバムに収録される新曲。性急なビートと重層的なハーモニーに彩られたこの曲は、真夏のファンタジックでドリーミーな光景と、突き抜けるような爽快感を同時に描き出したような楽曲だ。熱にうかされたようなドキドキした心情を綴った歌詞世界も素晴らしい。タイトル・コールと同時にフィールドがどよめいた名曲“青い栞”では、ピュアな感情を結晶化したような歌を丁寧に届け、フィールドに涼やかな空気を送り込んでいく。最後は“Birthday”のダンサブルなビートでハンドクラップを導き、華やかなクライマックスが生まれる。年を重ねるごとに純度を増していく音楽への真摯な想いと情熱が、一気に解き放たれたステージ。聴いているだけで心が洗われていくような、清々しいムードに溢れたアクトだった。(齋藤美穂)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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