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そろそろ陽が傾きかけた2日目のLAKE STAGEには、日本ポップ史に輝くガールズ・ポップ・アイコン=Charaと、大阪拠点の生音ヒップホップ・グループ=韻シストのバックトラックを奏でる「韻シストBAND」のコラボレーションによる「Chara × 韻シストBAND」が登場! SHYOU(B)、TAKU(G)、TAROW-ONE(Dr)ら計7名の大編成で韻シストBANDがオン・ステージ、極上のグルーヴを奏でる中、羽飾りを髪にあしらったCharaが颯爽と舞台に歩み入ると、待ち詫びた観客から熱い歓声が湧き起こる! 「あたし今日イヤモニしててみんなの声が聞こえないから、いつもより大袈裟にお願いね!」という煽りに応えてさらに高らかな声がLAKE STAGEにあふれると、「聞こえた!」と満足げに応えて、1曲目“Junior Sweet(JEWEL ver.)”へ。韻シストBANDと一体となって再構築された豊潤なアンサンブルを全身に浴びながら、キュート&ワイルドな歌で夏空を鮮やかに射抜いてみせる。

熱気を刻むワウ・ギターとピアノの響き、サックスの艶やかな旋律が絡み合う中、続いて“call me”を歌うCharaのホットな歌声に、軽やかなクラップが広がっていく。「今日Chara初めてよっていう人……結構いるじゃない! 音楽を共有できたっていうことは、友達的な関係ね。ちょっと馴れ馴れしいですか?(笑)」と至ってリラックスしたムードでオーディエンスに語りかけるChara。「今年デビュー23周年なんだけど。今日は1997年の曲をわりと歌ってるんだけど……その中からもう1曲歌ってもいいですか?」というMCから、韻シストBANDが鳴らし始めたイントロは“ミルク”! Charaいわく「乙女の気持ちを歌った曲」の極上のメロディが、湖畔のステージを心地好よい一体感で包んでいく。

「かわいい子いっぱい来てるじゃない。合コン的な? 夏の出会いとか? 待ってちゃダメなんだよ!」と若い観客にユーモアたっぷりに恋愛指南(?)を施しながら、“罪深く愛してよ”に乗せて♪イェイ、イェーイ! とコール&レスポンスを巻き起こしていく。そして、そのゆったりファンキーなビートのまま流れ込んだ次の曲は“やさしい気持ち(original ver.)”! 「歌える?」という彼女の言葉に、爽快なシンガロングと祝祭感がLAKE STAGEいっぱいに満ちあふれていく。さらに、最後の曲は“Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜”。エレピ&アナログ・シンセのイントロから、7人のアンサンブルがしなやかにうねり、Charaのウィスパー・ヴォイスとともにやわらかな音空間を生み出していく。「一緒に歌う?」というCharaの呼びかけから♪私はうわの空で あなたのことを想い出したの〜という歌がオーディエンスの間に広がり、自然とハンドウェーブが湧き起こる。珠玉のコラボが生んだ、奇跡のような至福のひとときだった。(高橋智樹)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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