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ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014 公式サイト
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暑さも徐々に和らぎ始めた16時前のひたちなか。そんな中BUZZ STAGEを多幸感そのもののグッド・ミュージックで染め上げてくれたのは、Czecho No Republic。7月16日にメジャー2ndアルバム『MANTLE』をリリースしたばかりのタイミングで、ROCK IN JAPAN FESTIVAL初出演である。両手にピースを掲げてステージ袖から飛び出してきた砂川一黄(Gt)を先頭に、Three Dog Night“THE SHOW MUST GO ON”のSEに乗って現れたメンバー。武井優心(Vo/Ba)が弾き鳴らす極太なベース音から“ネバーランド”へ突入すると、砂川の弾き鳴らすソリッドなギター音に乗せて、早くも無数の拳がフロアで突き上がる。聴き手の快楽の扉をパカーンと開け放つような、極彩色のサウンドとコーラス。その輝きはみるみる光量を増していき、続く“No Way”では今日の天気にぴったりな爽快な祝祭感を演出。そのハッピーで人懐っこいヴァイブスは確実に来場者に届いていたようで、気づけばテントから溢れ返るほどのオーディエンスがBUZZ STAGEには集っていた。

「集まってくれて本当にありがとう」(武井)→「楽しんでー!」(砂川)のMCリレーで会場を沸かせた後は、アップチューンを連打。山崎正太郎(Dr)の爆裂ドラミングが轟いた“Amazing Parade”、八木類(Gt/Cho/Syn)のキーボードのフレーズが冴え渡った“Festival”、武井&タカハシマイ(Cho/Syn/Gt/Per)のハーモニーが鮮烈に響いた“MUSIC”……確かなスキルを備えたメンバーによる、めくるめくパフォーマンス・リレーが行われるのもチェコの魅力である。武井「最高です。メチャクチャ気持ちいい。砂川さんは毎年来てるんでしょ?」砂川「もう上級者ですよ。本当にこのステージに立ちたくて。その念願叶って嬉しいです!」と初出演の喜びを高らかに示すと、ラスト“ダイナソー”へ。パワフルな歌声と4つ打ちビート、世界のすべてを輝きで包み込むようなアンサンブルでカラフルな高揚感を生み出して、圧巻の大団円を迎えた。徹頭徹尾にわたってピースフルなサウンドと盛大なハンドクラップが響きわたった至福のステージ。世界を輝かせるパワーを持った音楽の偉大さをダイレクトに感じ取ることができた、素晴らしいアクトだった。(齋藤美穂)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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