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あっと言う間に駆け抜けた、目をそらすと大事な場面を見逃してしまいそうなほど密度の濃いロックンロール・ショウだった。ドラマチックなSEに導かれ、鈴木貴雄(Dr)、田淵智也(B)、最後に斎藤宏介(Vo/G)が現れ、スタンバイOK! 3ピースで音を合わせた瞬間に火花を散らすイントロを誘い水に“カラクリカルカレ”でスタート。ド頭から助走ナシで沸点を迎えるアグレッシヴな演奏にグイグイ引き込まれる。
「UNISON SQUARE GARDENです!」という斎藤のサクッとした自己紹介も、「早く次の曲をやりたいんだよ」とウズウズしているような印象さえ与える。“等身大の地球”では田淵のスラップ・ベースが火を吹き、歓声もより一層大きくなっていった。その熱をさらにグッと押し上げたのは“桜のあと(all quartets lead to the?)”だ。「ラララ?♪」という耳に残るコーラスといい、バキバキのベース音といい、サビのキャッチーなヌケのよさといい、ポップ&ワイルドなこのバンドの二面性を炸裂させ、LAKE STAGEの温度は急上昇!
そして、今月末にリリースされる5thアルバムから新曲“天国と地獄”を披露。これが起伏激しく、フック盛り沢山のスリリングな曲で、大きなリアクションが巻き起こる。間髪入れずに“アイラブニージュー”、“オリオンをなぞる”をプレイし、危険な香り漂うロックンロール・バンドの魅力を3人は振りまいていった。 そして斎藤の「ラスト」という言葉を合図に“場違いハミングバード”を放つと、切っ先鋭い演奏力で駆け抜けた。「ひたちなか最高でした、バイバイ!」と斎藤は言い、すべてやり切ったと言わんばかりの爽やかな笑顔を見せてくれた。(荒金良介)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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