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天井から真っ直ぐ伸びる青い照明に照らされたミステリアスなステージに3人が登場すると、会場は大歓声で迎えた。安島裕輔(Vo/G/Syn)がギターを高らかに突き上げると、キラーチューン“lovender”を堂々と投下する。狂気にも似た勢いで安島がシャウトしギターを掻き鳴らすと、オーディエンスも一心不乱に踊り狂う。そして“white heat”では堀内祥太郎(B)のエレクトリカルなベース音が弾け、テントの中を縦横無尽に駆け回る。

さらに、安島の口から息をつく間もなく飛び出す熱を帯びた言葉から、聴く者に取り憑くような妖気を感じる“non-fiction”が会場をまるごと飲み込んでいく。3人が生み出す音の虜になった会場を前にして、安島が「ミュージシャンは人生を懸けて音楽を作っていると思います。だから僕も、命を懸けてギターを弾こうと思います。誰よりもロックをしようと思います」と決意表明をした。WING TENTのアンカーという大役を背負った彼らの確固たる決意と情熱は、続く“detonation”、“supersonic”の中に込められた。本吉'Nico'弘樹(D)が身体全体を使って創りだすポップでダンサブルなリズムが、絶えず会場を激しく揺らしていく。そしてラストの“midnight express”では、会場一面に大勢の手が挙がった。

そして、鳴り止まない拍手に呼ばれた3人。安島が「去年(ROCK IN JAPAN FESTIVALに)出た時は8月2日でパンツの日って言ってしまったんですけど、今日はパンクの日だなと思いました」と話すと、会場からは笑いと拍手が起こる。そんな彼らが今年最後に選んだのは“ダークナイト”。アーティストは、命を、魂を削って音にする。喉や指から血が出るのではないかと思うほどの迫力で最後の一滴まで音を絞り出した。まさに全身全霊、アンカーに相応しいライヴアクトだった。(峯岸利恵)




この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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