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10-FEET、7年連続GRASS STAGE登場! 開演SEのファンファーレに高らかなクラップが巻き起こる中、ドラム・セットに集まって円陣を組み、拳を合わせるTAKUMA(Vo./Gt.)、NAOKI(Ba./Vo.)、KOUICHI(Dr./Cho.)。いざ曲へ……と思ったら、♪ありのままの~姿見せるのよ~と『アナと雪の女王』の“レット・イット・ゴー”を歌いかけて「……やるかー!(笑)」とオーディエンスを沸かせて、広大なフィールドの温度をがっつり高めていくTAKUMA。「いくぞおおおおっ! 気合い入ってるか! ロッキン!」と叫び上げて、1曲目から“RIVER”炸裂! 満場のOiコールとジャンプにGRASS STAGE激震! ソリッドなバンド・サウンドを轟かせながら、♪流れゆく那珂川~と歌詞をアレンジしてみせるTAKUMAの姿が、観客の情熱をダイレクトに射抜いて、熱いシンガロングを呼び起こしていく。いきなり沸点越えの熱狂空間を生み出したところで、“RIVER”のイントロをもう一回やりかけて「……やるかー!」と自らツッコんでみせるお茶目さも含め、すべてが爽快に胸に響く。

さらに“4REST”“JUST A FALSE! JUST A HOLE!” “2%”と曲を畳み掛けて観る者すべてを熱狂の彼方へと導いたかと思えば、「ありがとうございました、10-FEETでした!……アンコール始めます!」とあの手この手で祝祭モードをがんがん高めていく10-FEET。「今日は踊り放題! 叫び放題! 跳び放題!」と“super stomper”で満場のハイジャンプを巻き起こしていく。パンクもレゲエもミクスチャーも渾然一体となってエモーショナルな極限の風景を描き出していくような10-FEETの音楽が、この巨大なステージで熱く激しく解き放たれて、天井知らずの多幸感をあたり一面に噴き上がらせていく。“JUNGLES”“1sec.”で轟々とシンガロングを沸き上がらせては「ありがとうございました、10-FEETでした!……Wアンコール始めます!」。そんな悪戯っぽいジョークのひとつひとつが、「今この瞬間を懸命に生きること」にぎりぎりまでフォーカスを合わせた楽曲群と織り重なって、むせ返るような熱気を生んでいく。“goes on”では「隣りの人とハイタッチ! 世界平和!」と叫ぶTAKUMAに応えて、見渡す限りに至福のハイタッチの輪が広がる。

「俺は今日を大切にしたい! 今日を最後やと思って歌いたい! 『何かすごいこと起こらへんかな』と思って歌いたい!」という切実な想いを重ね合わせた“蜃気楼”に、さらに熱いシンガロングが響き渡り、「ひとりひとりの心の痛みを! ひとりひとりの、親しい人の、心の痛みをイメージして、そこからより遠くの平和が訪れますように!」という叫びとともに“その向こうへ”の紅蓮の爆音がGRASS STAGEを震撼させる。ラストは“CHERRY BLOSSOM”を歌い上げ、「今」と向き合うロック・バンドだからこそ描き出せる、魂震わす祝祭空間を現出させた10-FEET。最高のステージだった。(高橋智樹)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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