「ズンズンズン!」という地響きのようなSE“GO B-DASH”に導かれ、今年結成17年目を迎えるB-DASHの登場だ。「こんにちは、B-DASHです! 1曲目“KIDS”」とGONGON(Vo/G)が言い放つと、ド頭からダイナミックなバンド・サウンドを響かせた。TANAMAN(B/Cho)とARASE(Dr/Cho)の絶叫&男臭いコーラスの援護射撃が、3ピースの骨格をさらに太いものにしている。間髪入れず“ちょ”に入ると、GONGONとTANAMANがステージ・ポジションを左右に切り替えたりと、徐々に熱を帯びてくる3人。小気味の良いリズム、広がりのあるメロディ、ほんわかしたムード、しかし激しく加速するパートも忘れないB-DASH。続く“ENDLESS CIRCLE”でGONGONは2回ジャンプを決め、それに呼応して観客の熱狂も高まっていく。「どうもありがとうございます、皆さん元気ですか? 今日は涼しいですね」とGONGONが言い、躍動感抜群の“ハーコー”へと雪崩れ込む。メロディの雲に乗り、どこまでも飛んでいけそうな高揚感が実に気持ち良い。輪郭がはっきりした日本語詞、穏やかなギター・フレーズが魅力的な“平和島”では体を揺らすオーディエンスも増え、お互いに心を通わせたような抜群の空気が漂う。中盤、「先頭からウェーブしてみましょうか?」とGONGONが呼びかけると、観客が前からゆっくり両手を挙げ、その連鎖が後ろの方まで伝わっていく。「おお、凄いですね! もはや何のジャンルかわからないですね」とGONGONもゴキゲン。“ホホイ”、“炎”と立て続けにプレイし、ARASEの絶叫を合図にGONGONがドラム台からひょいと飛ぶと、“やまびこ”のノリのいいグルーヴ感がPARK STAGEを力強く煽る。そして、GONGONが「好きです! 今日は朝からPARK STAGEに来てくれて、ありがとうございます。ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014、これから始まるんで、目一杯楽しんで下さい。最後の曲“Race Problem”!」と言い放ち、取って置きのキラー・チューンを炸裂させる。「どうもありがとうございました、B-DASHでした!」(GONGON)、「最後まで楽しんで行きましょう!」(ARASE)、「サンキュー、トウキョウー!」(TANAMAN)と各メンバーのキャラが立った締めの挨拶も最高だった。(荒金良介)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。