赤い公園に続くPARK STAGE二番手は、結成25周年のアニバーサリーイヤーを爆走中の“フラカン”ことフラワーカンパニーズ! 大きな歓声に迎えられた4人は、「おはようございます! ひたちなか! ロックインジャパン! 行きますかー!?」(鈴木圭介)とひとしきりオーディエンスを煽って、冒頭“恋をしましょう”からバンド一丸のアンサンブルで疾走(サビではいくつもの腕がウェーヴ!)。続く“脳内百景”、“夜空の太陽”でもオーディエンスは満面のスマイルで身体を揺らし、フィールドの一体感は鮮やかな上昇曲線を描いて高まっていった。
最初のMCでは「よく集まってくれました。ホントありがとう!」と感謝を届ける圭介。続けて「フラワーカンパニーズ、今年で25周年ということで。20才で組んだんですよ、このメンバーで。メンバーチェンジなしで、活動休止もなしで、ヒット曲も出さずにやってきました」と、自信と自虐を交えた言葉に温かい拍手が贈られる。「今年で全員45才になります。夏の日差しはキツイです!」(圭介)、「聞くところによると、今日出てるグループとしてはいちばん年寄りらしいよ(笑)」(グレートマエカワ)――そんなユーモラスなMCから一転、続く“ロックンロール”を再びタイトなバンド・アンサンブルで放射。《10年後も20年後も ロックンロールは続いてく》という心強い宣言と共に、希望と呼ぶべき輝きで一帯を染め上げていった。
「25年間ずっと一緒にやってきた、僕の友達を紹介します!」(圭介)とメンバー紹介を交えて、「4人揃ってフラワーカンパニーズ! 行きますか!? 」と、終盤は《ヨッサホイ ヨッサホイ ヨッサホイのホイ》と“真冬の盆踊り”であらゆる理性を吹っ飛ばして誰もが踊る阿呆状態に(最後にはみんなで一斉にジャンプ! そして圭介はステージを全力ダッシュ!)。さらに立て続けの“サヨナラBABY”で、「フラワーカンパニーズ25周年おめでとう! ロックインジャパン15周年おめでとう!」と圭介がシャウト。《♪ラーララーラー》の大合唱と共にとびきりの祝祭感がフィールドの隅々に広がった。<生きる>ということの悲喜こもごもが凝縮された、これぞフラカン!な快演だった!(奥村明裕)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。