POLYSICSももちろんそうだが、DJハヤシは、ROCK IN JAPAN FESTIVALのお客さんを無心で楽しませ、そして、彼自身も徹底的に楽しむということを常に100%全力投球で続けてくれている、フェスの守護神とも言うべき本当にありがたい存在である。ハヤシのDJに参加しないと、ROCK IN JAPAN FESTIVALに来た気がしないという人も多いはずだ。
というわけで15周年を迎えた記念すべき今年のROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014、今日もPOLYSICSとして熱いライブをLAKE STAGEでぶちかましたあと、一息つく間もなくDJハヤシがBUZZ STAGEに降臨! 『ジュラシック・パーク』のロゴをパロった「DISC JOCKEY HAYASHI」と胸に書かれたTシャツを着たハヤシをフロアいっぱいのオーディエンスが迎える。いきなり目隠しをされて、ニューロティカ“夏・スイカ・27才”をバックにスイカ割りの真似という脱力したスタートだったが、電気グルーヴ“富士山”、ユニコーン“スターな男”、筋肉少女帯“踊るダメ人間”と鉄板メニューを畳み掛けたあと、怒髪天“酒燃料爆進曲”ではビールを、シャツがビショビショになるくらい注入。あとは円 広志“夢想花”での「とんで」「まわって」の無限ループ、POLYSICSヤノを呼び込んでのX“オルガスム”2回まわし、同じくPOLYSICSフミを呼びこんでの相川七瀬“夢見る少女じゃいられない(arranged by POLYSICS)”、そしてPOLYSICS全員そろってのイモ欽トリオ“ハイスクールララバイ”、さらにステージ袖に遊びにきていたthe telephonesの石毛 輝を巻き込んでの大滝詠一の“君は天然色”と、やりたいこと/やれること総動員で徹底的にBUZZ STAGEを楽しませ、そしてやはりハヤシ自身が楽しみまくる。エアギター、エアドラム、エアピアノはもちろん、エアサックス、エア木琴、エアパーカッションまで、動きも冴えまくりだ。会場の盛り上がりも最高潮に達したサンボマスター“世界はそれを愛と呼ぶんだぜ”のラストでは「ロッキンジャパーン、最高ー!」と絶叫。「秋のDJツアーでまた会おうぜ!」と告げると、最後はMr.Children“シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~”でオーディエンスの合唱と共に大団円を迎えた。とにかく楽しいだけなのに――いや、とにかく楽しいだけだからこそ、フェスの理想の姿を映し出しているようなDJパフォーマンスだった。これからもよろしく、DJハヤシ!(古河晋)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。