すっかり日が暮れて漆黒の闇に包まれたSOUND OF FORESTだが、ステージ一杯にセッティングされた巨大なDJブースにまず登場したのは中田ヤスタカ。そして鮮やかなエレクトロ・ビートが放たれると、LEDスクリーンと化したDJブース前面がパッと点灯する。華やかなイメージ映像が映し出される中、いよいよ本ステージのトリ=CAPSULEのライヴがスタートする。
「こんばんはー! ロック・イン・ジャパンへようこそ! 寒いけどみんなで温まって盛り上がろうねー!」というこしじまとしこの愛くるしい挨拶を皮切りに、まずは“Starry Sky”からスタート。強烈なビートに快楽指数を上昇させるエレクトロ・サウンドがのり、SOUND OF FOREST全体にハンドウェーブを巻き起こしていく。そのまま“more more more”へシームレスに繋げると、こしじまのキュートな歌声が炸裂。煌びやかな音と歌に彩られ、フィールドの熱気は上昇の一途を辿っていくのであった。
そしてDJブース両脇から濛々としたスモークが噴き上がった“FLASH BACK”からの流れが圧巻であった。バチバチと点滅するフラッシュライトの中、強烈なシンセ・リフが放たれると、続く“PRIME TIME”ではこしじまがDJブースに登壇! 華麗な歌とステップで煽り立てながらの“STRIKER”、そしてブース前方に踊り出ての“JUMPER”で畳み掛け、オーディエンスを未曾有のレイヴ空間へと導いていった。さらに甘いメロディが浮遊する“グライダー”で伸びやかな飛翔を遂げた後は、「今年アルバム出しまーす!」というこしじまの宣言から突入した“Sugarless GiRL”でフィニッシュ。「また会いに来てね、行くね」と笑顔を振り撒いてステージを降りた彼女の姿がより一層煌びやかに映る。なんとも艶やかな森のフィナーレであった。(齋藤美穂)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。