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ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014 公式サイト
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いよいよ本格的に雨が降り始め、ぐっと肌寒さの増したROCK IN JAPAN FESTIVAL会場。だが、オーディエンスはそれぞれ雨具に身を包みながら「その時」を待っている。BOOM BOOM SATELLITES、実に8年ぶりのROCK IN JAPAN FESTIVAL出演! 地響きのような音圧で鳴り響くミニマルな電子音と、川島道行(Vo・G)/中野雅之(B・Programming)/鉄壁のサポート・ドラマー=福田洋子(Dr)のソリッド&ヘヴィなバンド・アンサンブルが、1曲目“MOMENT I COUNT”から激しく軋み合いせめぎ合いながら、ロックの果てへとダイナミックに疾駆する! さらにそのまま“HELTER SKELTER”の全身震撼必至の轟音カバーで、観る者すべてをハイパー&ハイブリッドな極限の風景へと導いていく。 そして、雨に煙るLAKE STAGEの風景を貫いて響く、新曲“ONLY BLOOD”の壮大なスケール感! 一音たりとも無駄なく研ぎ澄まされた3人の演奏が、しなやかな鋼のような強靭なうねりを描きながら、オーディエンスの情熱を突き動かし、狂騒的なまでの高揚感を生み出していく。“DIVE FOR YOU”の川島の絶唱と、3人一丸となってアグレッシヴに放射する激烈アンサンブルのスリリングなまでの爆走感! 生楽器のサウンドと電子音の嵐が、交感神経をダイヤモンドで研磨するような凄絶な覚醒感をもって、身体と心を揺さぶってくる。中野の繰り出すエレクトロ・サウンド&福田のパワフルなドラムのリズム・バトル的な場面を経て“FOGBOUND”へ! 音階をなぞるシンセの旋律とともに、およそバンドという形態で鳴らすビートの究極形とでも呼ぶべき強度と硬度を併せ持った音のひとつひとつが、魂の奥底までびりびりと震わせ、圧倒的なヴァイタリティを呼び起こしていく。 ここまでMCもなく、ひたすらロックンロールとエレクトリック・ビートの限りを炸裂させてきた3人。「ありがとう!」と呼びかける川島の言葉に、雨の中のオーディエンスが熱い歓声で応える。最後のナンバーは“KICK IT OUT”! 一面にクラップが湧き起こり、タフなリズムと一丸となって今この瞬間を楽しみきろうとする観客のダンスとジャンプが、大地を激しく揺らしていく。バッド・コンディションをもその轟音の舞台装置に変えて、熾烈な音風景を描き出してくれたBOOM BOOM SATELLITES。すべての音が止んだ後、深々と一礼する3人に、高らかな拍手と歓声が広がっていった。さあ、3日目LAKE STAGEもいよいよ残すところ1アクト!(高橋智樹)




この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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