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軽快なビートとコーラスを響かせる“Pilgrimage~聖地巡礼~”でライヴをスタートすると、「こんにちは、KANA-BOONです」とMARTIN (VOCAL, VIOLIN, ACOUSTIC GUITAR)が挨拶。すかさずTOSHI-LOW(VOCAL, ACOUSTIC GUITAR)が「それ、昨日も大阪のフェスで言ってたよね。それはさ、北海道のフェスの時に、俺たちのステージの前がKANA-BOONだからドッとウケたのよ。今それ言ったら、本当にKANA-BOONだと思われるじゃん」とダメ出しするも、「じゃあ、KANA-BOONになろうよ」とMARTIN。そんな2人のやり取りに、PARK STAGEが爆笑に包まれる。

9月3日に、5年ぶりのフルアルバム『FOLLOW THE DREAM』をリリースするOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND。続く” Making Time”は、新作に収録された爽やかな疾走感を持ったナンバーだ。PARK STAGEのオーディエンスはハンドクラップで応え、フィールドが心地良い熱気に満ちていく。MARTINのヴァイオリンが荘厳なフレーズを奏でる“N.A.C”、アコースティックとは思えないほどの豪快なバンドアンサンブルを響かせる“Bamboo leaf boat”と、OAUの奏でるサウンドに引き寄せられるようにPARK STAGEにはどんどんとオーディエンスが集結し、華やかな熱気が広がっていく。

一際大きな歓声とハンドクラップが起こったのは、1stアルバム収録の人気曲“Thank You”。MARTINとTOSHI-LOWの優しくもエモーショナルなコーラスが、オーディエンスの心に瑞々しい風を運ぶと、RONZI (DRUMS)が巨大なドラムスティックを持ち出してラストを締める。年に一度は茨城に帰って会っていたという祖母が今年、亡くなったというTOSHI-LOWが、いつも味方してくれた祖母への思いを語り、「こうやって茨城に帰る理由を作ってくれて、ROCK IN JAPAN、ありがとうございます」と語ると、オーディエンスからは温かな拍手が送られた。

ライヴの最後を飾るのは、復興への希望を託した“朝焼けの歌”だ。熱を内側に閉じ込めたような、静かだが力強いそのメロディーとサウンドでPARK STAGEにポジティブな感情を響かせると、手を上げてステージを去った6人。爽快な熱気の中にも、優しい余韻を残すステージだった。(大山貴弘)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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