さあ、太陽が顔を見せたLAKE STAGEに相応しい、“マシュ・ケ・ナダ”のトロピカルな響きに乗って姿を見せたSCANDALの4人が、RINA(Drums & Vocal)によるカウントからフレッシュな爆音を放ち、スウィートなハーモニーとタフな女子メンタリティを風に乗せる“会わないつもりの、元気でね”でパフォーマンスをスタート。かわいいのにカッコいい、時代を席巻する彼女たちへと寄せられる支持の大きさは、この光景を目の当たりにすれば一目瞭然だ。夏の正午過ぎに、HARUNA(Vocal & Guitar)とTOMOMI(Bass & Vocal)が歌詞をキャッチボールするようにしながらオーディエンスを巻き込む“太陽スキャンダラス”を届けると、HARUNAは「日本で最強のお客さんが集まる場所が、ROCK IN JAPANだと思ってます!」と煽り文句を放ち、オレンジの髪が眩しいMAMI(Guitar & Vocal)がゴリッゴリのギター・リフを掻き鳴らすのはメジャー・デビュー曲“DOLL”だ。今度は4人のロック・サウンドを後押しするように、エリア一面にクラップが広がってゆく。
サイケデリックなイントロに導かれ、これまた豊かなハーモニーで歌われてゆくのは“下弦の月”。彼女たちもROCK IN JAPAN FESTIVALの15周年に祝福の言葉を贈りつつ、HARUNAは「韓国のフェスに出て、すごいかっこいいフェスで、日本のフェスも負けてらんないなあ、って思ったんだけど、ROCK IN JAPAN、負けてないと思います。本当、私たちは日本一のフェスだと思ってます」と語り、今度は7/16にリリースされたシングル曲“夜明けの流星群”を奏でては、キラキラとした歌メロをLAKE STAGEエリアに残してくれる。そこからニュー・シングルのカップリング曲(『ポケモン盤』には未収録)“Your song”へと繋げてゆくのだが、こちらはパンキッシュで、華やかに高揚感を再燃させてはオーディエンスの大合唱を誘うナンバーだ。鮮やかなヴォーカル・リレーを次々に決めながら繰り広げられた白昼のパーティーは、豪腕のダンス・ロック・アンセム“EVERYBODY SAY YEAH”でフィニッシュ。今をときめくガールズ・ロックのエネルギーを、全身で体感したステージであった。(小池宏和)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。