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突然流れだした椎名林檎の曲と共に登場した大森靖子。ピンクのナース服(背中には大きく「終」という文字)を着て、アコースティックギターを肩に担いでいる。そして流れるサウンドに合わせて熱唱。最後にはアコースティックギターを床に叩きつける……というブッ飛んだオープニングを経て、集まったお客さんたちに語りかけた。「日本のロックを壊しに来ました。何のために壊すか分かる人? 治すためですよ」、不敵な言葉を放ちアカペラで歌ったのは“さようなら”。想いをダイレクトに聴き手の胸に叩きつけるような歌唱法が猛烈に刺激的。フロアに集まった人々は息を呑んで彼女の姿を見守った。

アコースティックギターを手にし、続いて放たれたのは“音楽を捨てよ、そして音楽へ”。自らが奏でる多彩なアコギの音色に乗せて、言葉を溢れ返らせる歌唱スタイルはポエトリーリーディング的でもあり、演劇的なドラマチックさも帯びている。時折挟む自由奔放な発言も人々を沸かせつつ、“あまい”“Over The Party”“絶対彼女”“エンドレスダンス”……などなど。片時も耳を離せない歌が、その後も殆んど間を挟むことなく展開していった。“君と映画”を歌い終えると、弾いていたアコースティックギターを床にそっと横たえ、「ありがとうございましいた!」と深々とお辞儀した大森。ステージに向かって拍手を送りながら、お客さんたちは濃厚な余韻を噛み締めている様子であった。(田中大)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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