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ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014 公式サイト
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いよいよROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014もフィナーレを迎える。WING TENTの最後のバトンが、真空ホロウの手に渡った。

「ここにいるってことは、最後俺たちを観に来たってことだよな? さあ、行こうぜ」と村田智史(B)が挑発的に煽ると、一面真っ赤に染まった会場に“闇に踊れ”を堂々と投下する。《闇に踊れ パーティーは始まった》と曲の中で宣言すると、会場のボルテージが一気に上がっていった。

「ようこそ、ROCK IN JAPAN!大トリを飾らせていただきます、真空ホロウです」と松本明人(VO/G)が挨拶すると、“バタフライスクールエフェクト”の刺激的なダンスビートが会場を揺らす。そこから“ホラーガールサーカス”のミステリアスなイントロが鳴り響くと、大貫朋也(D)の刻む強靭なリズムに村田の地を這うような低く重いベース音の弾丸が乗り、勢いはさらに増していく。

2009年にRO69JACK優勝アーティストとして、このひたちなかに立って以降、6年連続出場という記録を生み続けている彼ら。けれど、翌年2010年にこのステージに立った時のフロアはすかすかだったと話す村田。「3人でずっと何がいけないんだろうと模索しながらやってきて、やっと憧れていたトリを務めることができました」と悲願の達成を果たした喜びを語り、その紆余曲折あった経験を「自分らを信じていたらなんとかなる」と、続く“虹”で聴く者を励ますエネルギーに変えた。

そして「踊る準備はできていますか?」との松本の声に始まった“Balance cont(r)ol”では激しくヒリつくようなサウンドが会場を飲み込む。そして、鬼気迫る狂気すら感じるラストの“アナフィラキシーショック”では、「来年も《おかわり頂戴?》と言えるかは皆様に懸かっていますよ。じゃあ、いきますよ」と《咳止めシロップ/おかわり頂戴?》のコールアンドレスポンスを巻き起こし、艶やかにステージを後にした。

鳴り止まない拍手に呼ばれて再びステージに舞い戻った3人は、「皆さんに多大なる自信を頂きました。来年も、真空ホロウへようこそって言ってやる!」と叫び、“回想列車”“Highway My way”を熱奏。鮮やかなステージで、今年のWING TENTに堂々とピリオドを打ってくれた。(峯岸利恵)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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