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たくさんの木々に囲まれ、緑豊かな芝生が広がるSOUND OF FOREST。見上げれば青い空に白い雲がゆっくりと流れていく。暑いのは確かだが、何とも言えず穏やかな気持ちになるこの空間に曽我部恵一が登場。待ちわびた人々の歓声を浴びた曽我部は、「どーも!」と明るく挨拶。遠目にも分かる満面の笑みを浮かべて手を振る。そして、1曲目“汚染水”がスタートした。グルーヴィーなバンドサウンドが心地よい。続いて“サマー・シンフォニー”。フィールドで身体を揺らす人々の穏やかな動きが美しい。誰も彼もが至福の表情で音に身を任せていた。

「ありがとう。次の曲は、今日にぴったりの曲だと思うので、ここでやるのを楽しみにしていました」と曽我部が言い、始まった“サマーフェスティバル”。メンバー同士が絶妙なタイミングで繰り出すキメなども交え、エネルギッシュに高鳴っていく。「真夜中に目がさめて女の子に電話したくなる。そんな曲です。こんな口笛が聞こえてくる……」と言い、曽我部の口笛と共に幕開けた“テレフォン・ラブ”。観客は共に歌いながら元気よく手拍子。その響きを感じながら歌い、演奏する曽我部とバンドメンバー達は、実に嬉しそうであった。

サックスの心地よい調べに彩られた“青春狂走曲”。ロマンチックなメロディがじっくりと奏でられ、観客の歌声も誘った“LOVE-SICK”……曲が次々披露される毎に、温かい一体感が広がる。そして、ラストを飾ったのは“瞬間と永遠”。曽我部が軽快に刻むエレキギターのイントロからスタートし、力強く本編へと突入していった。演奏が展開する内に、どんどん熱を帯びていくバンドサウンドが生々しい。終盤に差し掛かると、時折シャウトをし、顔を紅潮させながら歌声を響かせた曽我部。そして、清々しい昂揚感と共にエンディングへ。観客の大きな拍手に見送られながら、曽我部は去って行った。(田中大)




この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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