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ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014 公式サイト
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ライヴ終了後、「ボーンズ、やばい! やばいよ!」と叫ぶ男性客の声が耳に飛び込んできた。JESSE(Vo/G)のソロとして始まったJESSE and The BONEZは、ソロからバンドへ。Pay money To my Painの鉄壁のリズム隊T$UYO$HI(B)とZAX(Dr)、そこに元RIZEのNAKA(G)が加わり、The BONEZとして動き始めた。SEと共にメンバー4人がステージに立つと、「最後まで踊っていってくれ! 踊れ踊れ!」とJESSEは初っ端から激しくアジテートする。そしてトグロを巻く屈強なサウンド、サイケなギター・フレーズがPARK STAGEに豪快に轟く。「おい、元気してたか?」と挨拶したJESSEは、ハンドマイクで“Adam & Eve”をガムシャラに歌い上げる。また、90年代のヘヴィ・ロックを彷彿させる無駄を削いだ肉厚グルーヴもかっこ良かった。

曲の後半にフロント3人がジャンプすると、観客も一緒に飛び跳ね、俄然一体感が高まる。「あと何年、自分が行きたいところに行けるか、聴きたい音楽を聴けるかわかんない。本気で音楽やるから・・・太陽を光らせたいと思います」とJESSEが言うと、“Sun forever”をプレイする。谷底から天空へと一直線に伸びていくようなスケールの大きな演奏は素晴しい。マイクを両手で握りしめ、全感情をぶつけるJESSEの魂のこもった歌声に引き込まれた。無理もない。この曲はPay money To my PainのK(Vo)に捧げられたもので、The BONEZにとって大事なナンバーだ。歌と演奏に込めた思いの丈がひしひし伝わってきた。「このバンドで1年8ヵ月、まだまだ青二才の若手が(ステージに)立たせてもらった。多くの人には新曲かもしれないけど、最近作った新曲です。お前らの曲だぞ!」とJESSEが熱く語りかけ、“Place of Fire”を披露する。聴き手に体当たりしてくるようなストレートかつ疾走感のある曲調には、The BONEZの真骨頂が刻まれていたと思う。終盤、NAKA(G)とT$UYO$HI(B)がコーラス・パートを担い、壮大な音色をイントロに配した“Thread & Needle”も抜群のライヴ映えだった。「ロッキンもっと! もっと! 一緒に!」とJESSEがオフマイクでシンガロングを煽り、後半はPARK STAGEの観客を一人残らず巻き込んで大合唱。最後はメンバー4人仲良く肩を組んで深く頭を下げ、「人間4人でした!」とJESSEが言い放ち、ステージを去っていった。(荒金良介)




この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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