MONGOL800のライヴを観なければ夏は始まらない! そんな観客の期待が立ち込めたLAKE STAGE。 そんなワクワクした雰囲気が充満する中、琉球サウンドに乗って踊りながらステージに登場した3人を、大歓声と拍手が暖かく迎える。早くも高まりつつある会場を上江洌清作(Vo/Ba)が「あーそーびーましょう!」と誘うと、大名曲“あなたに”を堂々と投下! 曲中の歌詞を《夢で逢えたらどこへ行こうか?/あなたがいれば ROCK IN JAPAN へ》と変えて唄い、その粋なはからいに観客も両手を上げて大喜びだ。そして「宴だ宴だ! パーティーだ!」とロックンロールダンスチューン“PARTY”で、LAKE STAGEをたちまちダンスフロアに変えてしまう。
1曲目から全力なアクトに全力で答える会場の熱気を「リアルに沖縄より暑いんですけど」と故郷・沖縄と比べ、入場規制がかかったことを伝えると「観れなかった人の分も楽しもうね」とさらなる気合いを注入する。そして“愛する花”“いったーあんまーまーかいが”で、琉球節を奏で上げる。髙里悟(Dr/Vo)と清作が創り出す沖縄グルーヴに儀間崇(G/Vo)の情熱的なギターが乗ると、もう楽しまずにはいられない!
そして清作の「ROCK IN JAPAN のちゅらかーぎー(沖縄の方言で「美人」)はどこですか?」との振りから、名曲“Oh, Pretty Woman”のカヴァーで会場一体となったハンドクラップが巻き起こる! そんな一致団結した会場をさらに一体化させるべく、新曲“OKINAWA CALLING”を披露。
そこから「まだ元気そうですね。じゃあこの曲を」と贈られたのは“小さな恋のうた”。ラストのサビの前で起きた、もうこれ以上はないというほどの大々シンガロングは本当に圧巻だった。音楽の偉大さ、そしてMONGOL800というバンドへの観客の愛の大きさが、あの大合唱に全て表れていた。そして新曲“STAND BY ME”をしっとりと披露すると、ラストは「踊って歌って楽しみましょう!」と“DON’T WORRY BE HAPPY”でその名の通りハッピーな空間を創りあげた。届く一音一音全てに、音楽って楽しい! という想いがぎゅっと詰め込まれた、終始幸せを感じられる最高のアクトだった。(峯岸利恵)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。