「よろしくお願いします!」と元気よく挨拶をしてスタンバイ。華々しくDJプレイがスタート……と思いきや「機材を忘れたので!」、とんでもない事実を発表して集まったお客さんたちをどよめかせたTAKUMA。そしてDJブースの外へと飛び出し、急遽、アコースティックライヴを始めたのであった。アコギを爪弾きつつ、まず披露したのはグリーン・デイ“バスケット・ケース”。10-FEETの“シガードッグ”や“RIVER”、さらには『アナと雪の女王』の主題歌“レット・イット・ゴー”も歌って皆を大喜びさせていた。
ハプニングによる予定外のアコースティックライヴを経て、ようやくDJプレイへ。オープニングナンバーは、10-FEET“ライオン”。曲をかけ終えた後、「いいですね~。素晴らしい曲。誰が作ったんでしょうね?」と感激しているのがやたらと面白い。「僕が大好きなヒップホップのトリオ。上京した頃ずっと聴いていました。この前コラボすることが出来ました!」という言葉を添え、“focus (re-focus) feat. RHYMESTER”もプレイ。ROTTENGRAFFTY、爆弾ジョニー、Hi-STANDARD、The ピーズなど、彼が愛して止まないバンドのナンバーも次々フロアめがけて放たれていった。
そして迎えたラストの曲。「今まで作ってきた中で最高傑作だという曲をかけます!」と自信満々に語って流したのは……なんと松たか子ヴァージョンの“レット・イット・ゴー~ありのままで~”。曲に合わせて艶かしく身体をクネらせて踊る姿が、人々の大合唱、手拍子、笑顔を誘っていた。彼の深い音楽愛と親しみやすいキャラクターをとことん堪能したひと時となった。(田中大)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。