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97年に一時休止期間はあったものの、今年結成27年目を迎えるTheピーズ。80年代からサバイブし続けてきた彼らを敬愛するミュージシャンは数限りない。とはいえ、人懐こいキャラで愛嬌を振りまく姿勢は、今日のリハでも変らなかった。「日差し眩しい! 夏フェスみたい、ワォ!」と子供のようにハシャグ"はる"こと大木温之(Vo/B)の姿に集まった観客からは自然と笑いが漏れる。15時10分、「はい、Theピーズです。よろしくー!」とはるが挨拶し、3ピースならではのロックンロールを高らかと響かせる。はるの温かみのある歌声とメロディアスなベース・ライン、"アビさん"こと安孫子義一(G)のブルージーなギター、the pillowsと活動を平行している"シンちゃん"こと佐藤シンイチロウ(Dr)の正確なビートと言い、ピッタリ息の合ったバンド・サウンドに聴き入った。また、シンプルさの中に自己主張激しいフレーズを織り込むプレイも聴き応え十分だ。

序盤は“ドロ舟”、“実験4号”とアップテンポなナンバーで攻め、中盤は“幸せなボクら”、“生きのばし”とミディアム・テンポの楽曲でメロディの良さをアピールする。「生き延びてますよ。まさかまた戻って来れるなんて・・・(ROCK IN JAPAN FESTIVAL)15周年だから、昭和枠で呼んでもらいました」とはるは冗談交じりに観客に話しかける。それからロマンチックな“温霧島(黒霧さらば中にて)”、コミカルな表情をたたえた“シニタイヤツハシネ〜born to die”、快活なリズムを刻んだ"とどめをハデにくれ"と矢継ぎ早に披露し、PARK STAGEを底から熱くさせていた。ラスト曲はドライブ感溢れる“焼めし”で締め括る。「いや、気持ち良かった。またね!」とはるは別れの言葉を投げかけ、ステージを去っていった。(荒金良介)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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