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LAKE STAGEを包み込む、幻想的で力強いオープニングSEに導かれ、この日の2 番手として登場したのはNothing’s Carved In Stoneだ。生形 真一(Guitar)のギラギラとしたギター・イントロが轟き、日向 秀和(Bass)がさっそくの激しい身振りでオーディエンスを挑発するような仕草を見せる中、村松 拓(Vocal, Guitar)がまずその男の色気を嗅ぐわせる歌声で届けてくるのは“Spirit Inspiration”。大喜多 崇規(Drums)のしなやかなビートが集まった人々を大きく跳ね上がらせたところで、8/6にリリースされたばかりのニュー・アルバム『Strangers In Heaven』からは、ウブの風を巻くように清々しいリード・ギターに導かれた“Brotherhood”が、LAKE STAGEエリアのコミュニケーションをぎゅっと緊密なものにしてくれる。両腕を翼のように広げて「Nothing’s Carved In Stoneです、ヨロシクー!!」と改めて挨拶した村松は、オニィこと大喜多の高速ビートに追い回されるように “November 15th”を歌い、「誰も止めないぜー!? 踊れよROCK IN JAPAN!!」と煽り立ててはハイブリッドなダンス・ロックのシングル曲“Out of Control”へと繋げてゆくのだった。

より大きな驚きと興奮を。4人がその技巧をぶつけあうようにしながらハイペースで刺激的なロックを追求し続けるNCISの姿は、新作曲“Shimmer Song”の、あまりにも美しいギター・リフレインの中から焦げ付くような情熱へと手を伸ばすパフォーマンスにおいても明らかだ。そして変幻自在のアンサンブルと共に繰り出され、盛大なクラップを誘う“Pride”ではひなっちが髪を振り乱しながら熱いリード・ベースを繰り出し、まるで歌詞と音が競い合うように鳴り響いている。「楽しみにし過ぎて、昨日からライヴやってるような感じです。今日、みんなROCK IN JAPANに何を観に来たの? アレでしょ、奇跡を観に来たんでしょ!? みんなででっかい花火を打ち上げませんか!?」と村松は昂りつつ語り、ひなっちがエリア一面のスウェイを求めながらの“きらめきの花”、極め付きに必殺“Isolation”のメロディが、オーディエンスの歌声と共に天を衝くように響き渡り、集まった人々のあらゆる思いを受け止めてしまうステージは完璧なフィナーレを迎えるのだった。(小池宏和)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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