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今年5月~6月にかけて、東京都立川市の昭和記念公園で行われたフードフェス「まんパク」の会場で、日に何度も弾き語りライヴをやって即売ですごい数のCDを売りまくったり、7月頭にパリのイベント「Japan Expo」に呼ばれて単身渡仏、ついでに路上ライヴもやってきたり、明日8月10日は水戸ケーズデンキスタジアムで行われるJ2の試合、水戸ホーリーホックvsギラヴァンツ北九州の試合の前にミニライヴをやることになっていたり、通常のイベント等だけでなく、ちょっと意外なところからもひっぱりだこになっている最近の宇宙まお、今日はBUZZ STAGEへの出演。

踊るような&ジャンプするような足取りでステージへ駆け出てきて「よろしく!」とひとこと、“わたしが死んでも”でライヴがスタート。とにかく自分の作った歌を世に出すこと、みんなが歌ってくれるようになること、その歌が残っていくことを、自らの音楽活動の目標としているのが宇宙まおという人なのだが、その意志をそのまま歌にした、タイトルの重さと裏腹な、アッパーでポップでファンに人気の高い曲がこれです。そしてその“わたしが死んでも”が終わったら、間髪入れず2曲目“つま先”へ。おお、いい流れ。

「みなさん、夏ですけど、恋してますか? 私は高校生の時、男の子と夏フェスに行ったんだけど、あまりの人の多さにはぐれちゃって、ひとりで電車に乗って帰ってきました。みなさんは大事な人の手を放さないように!」という自虐MCを経て「宇宙まおのラブソングです」と披露されたのは“かわいい人”。後半、みんなを「もっといけますよー!」とあおって「♪わおわおわー」と、シンガロングが巻き起こる。この人のライヴ、けっこう前から観ているつもりだけど、観る人をぐいぐいひっぱっていくそのさまに、「たくましくなったなあ」と、なんかしみじみしてしまいました。これまでにやってきたライヴの1本1本がすべてが、自身の筋肉になっているんだなあと思う。

“あの子がすき”では、「♪あの子がすき」「♪夏がすき」「♪フェスがすき」「♪ロックがすき」そしてまた「あの子がすき」と、オーディエンスとの掛け合いでBUZZ STAGEの温度をどんどん上げる。

10月に行う初の自主企画イベント「宇宙ツアーズ vol.1 -女子旅編-」の告知をし、「さみしいんですけど、宇宙まおは次の曲で最後になります。みなさんこのあとも身体に気をつけて、たくさん楽しんで帰ってください」という言葉のあと、“自転車”を歌い始める。しっとりと響くアコギの音、朗々と響く彼女の歌に、みんなじいっと聴き入っている。曲の後半、ブレイクから「チリンチリーン」という自転車のベルを合図に、曲が一気にアップテンポになり、「跳ぶよー!」とあおってオーディエンスをぴょんぴょんジャンプさせ、ライヴは終了。

宇宙まお、終始、あの最高の笑顔のままでした。(兵庫慎司)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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