夕方になって涼しさを増した最終日のLAKE STAGEには、昨年に続いて加藤ミリヤが登場! DJ+ダンサー・チームがスタンバイしたLAKE STAGEにゆっくりと、しかし気合い十分なヴァイブを漂わせながら、艶やかな出で立ちで加藤ミリヤが歩み入ってくると、満場のLAKE STAGEが割れんばかりの大歓声に包まれる! 「Hands up!」と軽やかに呼びかけると、灼熱のサマー・アンセム“HEART BEAT”であたり一面をダンスとジャンプの渦へと巻き込んでいく。ヘッドセット・マイク・スタイルで、アップリフティングなビートに身を任せてアグレッシヴにダンスを決めながら、曇り空を切り裂くような伸びやかな歌声を響かせていく加藤ミリヤ。いきなり沸点超えの熱狂空間を生み出してみせる。そこから続けて“このままずっと朝まで”の麗しのメロディをしなやかに、パワフルに歌い上げながら、熱いコール&レスポンスを巻き起こしていく。
「みなさん元気ですか! 加藤ミリヤです! 私のこと知ってる人どれくらいいますか?」という呼びかけに、LAKE STAGE中に一斉に手が挙がる。「今年も呼んでもらうことができました。本当にみなさんのおかげです! 去年来た人どれくらいいます? 去年もすごい最高だったよね? 夢に出て来ちゃうくらい最高の時間を過ごさせてもらって。今年も出たいなと思ってたら……願えば叶うものですね。今日は、みんなで最高の夏の思い出を作りたいと思いますので!」と今この瞬間の充実感を語るミリヤに、高らかな拍手が湧き起こる。
「次の曲は、私がまだ高校生、17歳の時の曲です!」という紹介とともに“ディア ロンリーガール”を情感たっぷりに歌い上げ、“Lonely Hearts”のドラマチックな美メロに狂おしいほどのセンチメントを注ぎ込んでみせる。デビュー10周年を迎えた自身のキャリアを自在に行き来しながら、満場のオーディエンスを高揚感の彼方へと導いてみせる彼女。DJと2人で、静謐なピアノ・バラードのトラックとともに披露した“Aitai”の歌声が、観る者すべての心の琴線を優しくまさぐり、一面のハンドウェーブを呼び起こしていく。「今日は初ミリヤの人もたくさんいると思います。ありがとうございます!」と充実感に満ちた表情で語りかけて流れ込んだラスト・ナンバーは、躍動感あふれるダンス・ナンバー=“EMOTION”! いざ曲へ――というところで再び激しく降り始めた雨をものともせず、彼女の歌を、鮮やかなダンス・アクトを、LAKE STAGE満員の観客が全身で謳歌していく。「どうもありがとう! I love you!」と颯爽と舞台を後にする彼女に、熱い拍手と歓声が沸き上がっていった。(高橋智樹)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。